駿河

愛鷹山塊 越前岳

越前岳は富士山の南、沼津方面へ向かって連なる愛鷹(あしたか)山 塊の中の最高峰(1,504m)でかつ最北端の山である。雄大な富士山の南面とまじかに対峙できる山である。真冬に十里木高原駐車場から山頂を往復した。総距離4.96km、累計登り598m、累計下り598m。

wakwak山歩会は2002年3月中旬、この山に出かけ た。8時JR小田急駅西口に集合。自家用車で十里木(じゅうりぎ)高 原まで246号線経由。ススキが原を野焼きした自衛隊演習地の中を通過して十里木高原に到着。駐車場から山頂まで標高差600メートルの往復である。駐車 場の立派なトイレは冬季間凍結防止のためか、閉鎖中。天城山といい、ここといい、行政の作る役に立たないものの一つ。越前岳より富士山を望むとその広大な 裾野に目を奪われる。眼下に十里木別荘地と十里木カントリークラブが見える。その西側の施設は何なのか不明。広大な草原の中にこれも広大で車一台もない駐 車場と色鮮やかな建物、パオ風の建物などが散在している。

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越前岳中腹の1,098.9mの3等三角点から富士を望む

西風の強いところで、山頂付近にはブナも散見されるが、樹高は低い。山頂から南西は樹木もなく、駿河湾の海岸線と富士川 が駿河湾に注ぐ地点がよく見える。真南を見ると樹木の間に愛鷹山塊の一つ位牌岳が見える。愛鷹山は位牌岳にさえぎられて見えない。南東には箱根山が見え る。

9:30登山開始。11:40山頂着。昼食後、13:30下山開始。3:00十里木高原着。

帰路は晴天乱気流で空中分解したBOAC航空慰霊碑に立ち寄ったのち、大野路露天風呂で汗を流し、箱根経由、小田 原着。「海鮮問屋ふじ丸」で反省会。

愛鷹山はもとは足高山と呼ばれていた。初夢に「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」 をみるといいことがあるという言い伝えがある。これは家康が富士が一番高いが、二番目は足高山、そして茄の初物は高いといったことから始まったという。家 康が鷹狩が好きだったので足高山が愛鷹山に変わったという。三保の松原は平安時代は島だった。有土山から富士を望むと、手前にこの島が見え、当時の浄土思 想にぴったりの風景だったの天下に知れ渡った。その後有土山や久能山の根元が波に洗われて東にながれて半島になった。

2002.3.19

Rev. January 2, 2018


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