駿河

沼津アルプス縦走

徳倉山(256m)、鷲頭山(392m)、大平山(356m)は低い山であるが、駿河湾東海岸に急峻な勾配で迫る位置に あるため、すばらしい眺望にめぐまれて人気が高い。ことに冬季間は箱根山、富士山はむろん、北岳から南の南アルプス連山が駿河湾の弓状の海岸線の向こうに 遠望でき、絶景である。このようなわけで地元では沼津アルプスと自称している。総距離5.88km、累積登り537m、累積下り605m。

wakwak山歩会は第11回 定例登山として2001年2月中旬、沼津アルプス縦走をおこなった。前日までの北風も止まり、日本晴れ、絶好の登山日よりであった。9:00沼津駅集合。 バスで香貫台入口に移動。ここから急坂にとりつく。徳倉山からは富士、南アルプス、駿河湾、御用邸が見える。鷲頭山まで南下すれば、駿河湾は眼下に広が り、大瀬崎が中央に見える。南アルプスは北岳まで姿をみせる。徳倉山から鷲頭山に至る志下坂峠付近から真南を見るとおむすび形の淡島が見える。この淡島の 向こう側は内浦湾である。

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志下坂峠付近から淡島方向の眺望

伊豆半島中央部から流れ出る狩野川は北流し、駿河湾に注いでいるが、沼津アルプスが邪魔しているため、この山塊を 大きく迂回して逆J字型に流れている。この湾曲点に柿田川という短い川が注いでい る。水源は富士の伏流水である。徳倉山から良く見えるはずであるが、富士山や南アルプスに目を奪われて気がつかなかった。

大平山からは箱根山、丹那方面が望める。柿田川の水源について話題になった。富士山に降った雨水が伏流し、富士山 の南にある愛鷹山にさえぎられた伏流水が東に流れ、更に東側にある箱根山との間にある谷にそってながれ、柿田川水源地で涌き出ていることが地形から理解で きる。注意して地図をみると柿田川水源地の東にこの他に少なくとも3つの湧水池があることがわかる。

狩野川はよく氾濫するので、沼津アルプスの南側の江浦湾に向けてトンネルを穿ち、放流水路が建設されている。

夕方4時には多比バス停に下山。沼津港近くの「魚がし鮨」 (Restaurant Serial No.152) で次期計画立案。北岳を今年の最大目標とすることになる。

2001/2/17

Rev. November 21, 2017


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