こどもの城と国連大学

2008年11月26日にUNハウス3階ウ・タント国際会議場で開催された「ゼロ・エミッションシンポジウム2008年」に参加した。

渋谷駅の地下が立派になり、岡本太郎の大作も展示されたと聞く。渋谷駅から街路樹が立派になった宮益坂を登り、青山通りを赤坂に向かうとやがてこどもの城 という財団法人日本児童育成協会という設立趣旨のわけの分からないビルの前に着く。

財団法人日本児童育成協会は児童の健全育成に関する施設の経営、児童福祉施設における給食の健全な発展のための事業の実施、内外の児童福祉事業に対する協 力援助その他児童家庭対策の推進に必要な事業を行うことにより、児童の健全な育成及び資質の向上を図ることを目的とするそうだが、それにしても立派なビル である。

生涯賃金8億円とっている吉武民樹という厚生労働省年金局長の天下り先らしい。年金が問題をかかえ、産科医療が崩壊しているというのにこんなところに無駄な税金を使っている厚生省 の常識を疑う。そのビルの前に岡本太郎の作品がある。隣が日本が丸抱えの国連大学だ。

国連大学隣のこどもの城前岡本太郎の作品

10年後の2018/5/23 SEFサロン参 加のために渋谷駅から青山学院大まで歩いた。こどもの城、その前の岡本太郎の作品、そして青山円形劇場が2015年から閉鎖されたまま、醜い仮設フェンス で囲まれている。吉武民樹という厚生労働省年金局長のための予算をカットしたのは良いがその後の始末が杜撰である。小池都知事の誕生で、こどもの城の跡地 を利用した広尾病院の移転が白紙になる方針が打ち出された。日本の官僚制はどこかで壊れてしまったのだろう。

November 27, 2008

Rev. May 26 2018


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