ロスキレ市

かってグリーンウッドはビジネスでデンマークを訪問した折、フュン島のオーデンセに行ってアンデルセンの生家を訪れたことがあったが、つまらなかった。かわりに古都ロスキレ市を訪問することにした。古都ロスキレ市はコペンハーゲンの西にあり列車で約30分である。氷河期に出来た深いフィヨルドの最奥部にあるが、ノルウェーのように断崖絶壁がせまるフィヨルドではない。

rokildehavn.jpg (11483 バイト)

ロスキレ大聖堂前広場からロスキレ湾を望む

ロスキレ大聖堂前広場からロスキレ湾がチョッと望める。遠くに大型風力発電機が見える。ロスキレ大聖堂には司教座があったが、16世紀にカトリックから絶縁したためこの町は廃れ、商人の町コペンハーゲンが勃興したのだという。

viking.jpg (15499 バイト)

ヴァイキング船博物館からロスキレ大聖堂を望む

フィヨルドの最奥部の水辺にこのフィヨルドの中間点で発見され、発掘されたバイキング船が復元展示されている。水中で失った木材の原形質を補填するために長期間グリコール液に浸けて木材が変形しないように苦労したという。思ったより大型でおどろいた。当時と同じくナタだけで木から板を作る工法で作ったバイキング船も港に係留展示されている。船形は文句なしの流線型だが、甲板もなく、四角帆の船でヨーロッパ西海岸はおろか地中海まで乗り出していった当時の人はすごいと思うほかない。船の中央部のバラスト用に敷きつめた丸石の上で煮炊きしていたのだから、嵐の時など大変であったろうと思う。貨物船は幅も広くずんぐりしているが、戦闘用の船は細長く、大勢の戦士が自ら櫂を使うので当時のヨーロッパの船はかなわなかったろうとおもう。

oldhouse.jpg (16393 バイト)

ロスキレの古い民家

ロスキレには茅葺きの古い民家が今でも大切に使われている地域がある。暖炉では今でもマキを焚いているのか煙突から煙が立ち上っている。市庁舎地下の垢抜けたレストランRaadhuskaelderenで昼食をとって帰る。(Restaurant Serial No.220)

以上で4日間のデンマーク訪問は完了した。時あたかも財政赤字にくるしむカルフォルニアでは民主党の知事がリコールされ、俳優のシュワルツネッガーが知事に選出された。顧問団の一人ウォーレン・バッフェトと意見が合わず分かれたということだから今後どう采配するつもりなのか他人事ながら興味がわく。ターミネーターのようにうまくゆくのかどうか?

オランダ・デンマーク紀行へ

2003/10/10


トップページへ