八ヶ岳高原、戸隠、塩田平、川上牧丘林道

周遊ドライブ

1999年8月の夏季休暇は毎週末には夫婦で登山を楽しんでいる同僚がジープ走行に最適とすすめてくれた海抜2,300メートルの大弛峠(おおたるみ とうげ)を越える未舗装の川上牧丘林道に挑戦することにした。河口湖で一泊し、早朝塩山市経由林道アタックという計画をたてた。

第1日(6日金)

正午自宅出発、箱根ターンパイク経由箱根峠にでるもかなりきつい雨と霧に芦ノ湖スカイライン経由を断念し、元箱根に下る。仙石原では新装開店の「星の王子さま」博物館を横目でみながら乙女峠にのぼる。

かって食し、うまいと思った忍野村の手打ちそば屋「天祥庵」 (Restaurant Serial No.125) に立ち寄るが午後3時では売りきれ。当日は河口湖泊。(Hotel Serial No.141)ホテルの窓からボートのセンターに一本足の椅子が固定されているフィッシングボートを見る。船外機の他に電動式とおぼしき補助スクリューを船首から下ろしている。四駆で牽引してきているようだ。

第2日(土)(7日金)

御坂峠経由甲府にでる。太宰治で有名な峠の茶屋は長いトンネルでパス。九州にある低気圧に向かい小笠原高気圧の噴出しが関東平野西の山塊で吹きあがり、川上牧丘林道あたりではガスの発生と激しい降雨が御坂みちから見てとれたので、林道アタックは後日に決行と決心。

小渕沢から八ヶ岳東面をドライブ。昨年6月訪問した県営牧場に立ち寄る。その後、野辺山の電波天文台 (Theme Park Serial No.139)を見学。

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野辺山の電波天文台

八ヶ岳高原ロッジで昼食。(Hotel Serial No.132) 松原湖で小休止。八ヶ岳山麓で小海リエックスホテル(Hotel Serial No.142) を発見。川鉄経営のゴルフ、スキー、結婚式兼用ホテルである。平成元年の開業。結構豪華なつくり。バブル仕様である。スキーは人口雪とか。9日(月)は一部屋空きがあること確認。あとは佐久ICから長野まで一気。長野には午後5時到着。

第3日(日)(8日金)

戸隠の大久保西の茶屋 (Restaurant Serial No.124)で手打ちそばと岩魚を食す。野尻湖で河口湖で見たと同じフィッシングボートを見る。海では使えないので知らなかったが最近の流行か?昨夏横手越えのとき立ち寄った小布施の竹風堂 (Shops Serial No.140)で栗みぞれを食す。美味。小布施の町は小布施堂や竹風堂が中心となり新しい建物も昔風に作り、いつ訪ねても心地よい。

第4日(月)(9日金)

午後2時長野出発、川中島、上山田温泉立ち寄り。上山田温泉から県道77号線から65号に入る。塩田平は美しい棚田のあるところだ。左手の山腹に観音堂の大きな屋根を見つつ、平井寺トンネルに入る。軽井沢と諏訪湖を結ぶ中仙道を一部経由しつつ国道152号線で大門峠を越えて白樺湖に出る。すずらん峠から見る八ヶ岳連峰は絶景。霧にかすむ麦草峠を午後6時に越えて川上牧丘林道に再挑戦するために急遽予約した小海リエックスホテルに到着。5月訪問した麦草峠はだけ樺も青葉を持って森は暗くなっていた。蓼科は5月に見た冬景色もいい。規模から見ても日本有数の別荘地帯であろう。

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小海リエックスホテル

第5日(火)(10日金)

朝8時ホテル出発。一旦松原湖まで下り、佐久甲州街道を南下。市場で左折して千曲川上流の川上村に入る。三國峠経由首都圏と連結したせいか、高原野菜の産地で豊かで美しいところだ。スプリンクラーで散水し、レタス畑の手入れは行き届いている。

秋山からいよいよ国師ヶ岳越えの川上牧丘林道に入る。川端下を過ぎると狭い未舗装の林間コースだ。コンクリートミキサー車と行合ったときは路幅が広い所までバックしなければならない。熱帯低気圧が紀伊半島にあるため、南の風が湿気を運び林道に取りかかった4時間あまりの間、殆ど小雨だった。この林道は20ミリ以上の降雨で閉鎖になるとのこと。 大弛峠と山梨側の峠付近は舗装されていたが、他は未舗装の名だたる悪路。大弛峠には駐車場があり、金峰山(2,595m)や国師岳(2,591m)登山の近道のようだ。

長野県側は大きな砕石が突出する路面のため、タイヤが持つのか気がかり。山梨側は砂利舗装であるが、工事現場は泥んこ道。工事中の場所ではお情けで通してやっているんだとばかり、30分以上待たされた。といっても待っている車は2台だけ。泥沼の中を初めて4輪駆動で通過した。このような中なぜかセダンで挑戦している人もいた。まずガソリンタンクに穴をあけるか、デフを壊してしまうだろう。

もっと恐いのはいつ頭の上から大石が降ってくるかわからないこと。覚悟の上とはいえ、気味が悪い。あと5年もすれば、完全舗装となり、人々が殺到するのだろうか。下りはローキアでブレーキ過熱を避けたのは言うまでもない。ワイルドな走行を堪能した。

牧丘町からは、塩山市を抜け、勝沼ICから大月、山中湖、国道246号、湘南バイパス経由江ノ島到着午後6時。全工程837キロ走破。

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川上牧丘林道から金峰山方向を望む(ここだけ路巾あり、一時晴れ)


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