蓼科、麦草峠、霧ヶ峰、美ヶ原、北陸道、京都、東海道

周遊ドライブ

1999年5月のゴールデンウィーク中(1-6日)、蓼科、霧ヶ峰、美ヶ原、北陸道、京都、東海道循 環ドライブに出た。

知人Y氏の所有する蓼科の別荘に2 泊。知人の別荘は白樺湖小諸線沿いの女神湖を右に折れ、蓼科第二牧場を望む丘の上にある。有楽土地開発のロイヤルビラ蓼科である。海抜1,600メートル のあるため、眺望はすこぶる良好。浅間山から北アルプスが一望である。西の美ヶ原の上に北アルプスが連なっている。オーナーがこの見晴らしに惚れ込んだだ けのことはある。5月といえどもここは唐松林は芽を吹いていない。中央道諏訪ICからのアクセス路、ビーナスライン沿いにバラクラ・イングリッシュガーデ ンがある。(Botanic Garden Serial No.134)英国人のガーデナーが管理しているが、花の時期にはまだ早い。

滞在中オーナーの案内でメルヘン街道を麦草峠までドライブした。白駒池一周のハイキングを楽しんだ。 林の中はまだ残雪が残り、池もまだ凍結していた。実は麦草ヒュッテから丸山(標高2,329メートル)に登り始めたのだが、残雪に阻まれて登山は断念し た。麦草峠のダケ樺も完全に丸裸で、肘を張った特有の樹形を見せていた。メルヘン街道走行中八ヶ岳の全貌を見ることができた。いつも雲の中でこれが初め て。なるほど、ほぼ8つの峰がある。麦草峠を越えてメルヘン街道を東に向かえば、オーナー愛用の八ヶ岳高原ロッジ(Hotel Serial No.132)がある。蓼科グ リーンバレー乙女滝温泉で汗を流す。(Hotspring Serial No.203)

蓼科高原に営業開始したリゾートホテル、エクシブ蓼科(Hotel Serial No.130)を見物。会員制 が中心だが、非会員でも利用可能。レストランだけの利用もOK。豪華好みの方におすすめ。

 

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八ヶ岳ー麦草峠ー白駒池

蓼科から北陸道に出るルートに白樺湖ー車山ー霧が峰ー武石峠ー美ヶ原林道ー浅間温泉のルートを選び、4時間のアップダウンの山岳走行を楽しむ。ハゲ山の車 山が良かった。20年前に訪れた美ヶ原はどこに消えたのかついに発見できなかった。

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車山高原

美ヶ原林道は武石峰の西の稜線に沿って白樺の林の中を蛇行しながら下る。 塔の原で犀川と高瀬川を渡り、高瀬川西岸を大町に向かって北上。大町前の道の駅で昼食。木崎湖、青木湖経由、白馬村に入るも、残雪の残る八方尾根をみなが ら先をいそぐ。

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美ヶ原林道

小谷村(おたりむら)を縦 断する糸魚線沿いの148号線はトンネル部分でないところは、いつ 切れるともない長大なスノーシェッドに覆われ難所であることをうかがわせる。朝9時蓼科出発して山岳4時間、昼食入れて平地2時間計6時間で日本海岸に到 着。

姫川河口近くの浜に降りてヒスイを探すも見つからない。姫川の支流の小滝 川はヒスイ峡ともよばれているのだ。もう一つ西側の谷、電気化学のある青梅川の上流の橋立もヒスイの産地で橋立ちヒスイ峡と呼ばれている。ここは日本唯一 のヒスイの産地で青森の 三内丸山遺跡にまで達していた。

翡翠は中国では玉と呼ばれて珍重された。硬玉(ヒスイ輝石NaAlSi2O6) と軟玉(ネフライト、緑閃石系角閃石Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)) がある。糸魚川のものは硬玉、中国の夜光杯はホータン産の軟玉を加工して作る。

糸魚川ICから北陸自動車道に入り、西に向かう。2つ目のトンネルをでた 谷間に巨大な化学 プラントが見える。電気化学工業の工場である。この谷に流れる川が青梅川だ。

電気化学工はそもそも安い水力電力でカーバイトを作り、アセチレン誘導品 を作るために設立されたわけであるが、電気化学に就職した高校同期の友人によると未だにアセチレン からクロロプレンを製造しているという。自動車のフロントガラスをボディーに固定しているあのゴムの原料である。

親不知では高速道路を下りず通過する。

北陸自動車道が富山にかかるとスギノマシ ンの工場が見える。2時間で200キロ走り、夕刻5時に加賀大聖寺駅前アパホテル(Hotel Serial No.131)に到着。親不知は殆どトンネルで通過するが、

翌4日は雨の中、福井県の海岸を3時間かけて走破。越前松島、東尋坊、越 前岬を訪問。東尋坊は柱状節 理 である。織田信長一族発祥の地、織田町を経由、武生より高速にのり4時間かかって大阪の吹田ICに到着。桃山台の親戚泊。千里中央朝日ビルで会食。朝日ビ ル20Fからの北側の眺望はロスアンゼルスのARCOビルからのものと見まがうものであった。

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東尋坊

5日は京都東ICから西大津バイパス経由、比叡山ドライブウェー経由延暦 寺 を訪問。東塔ー根本中堂、西塔ー釈迦堂を見学。延暦寺は琵琶湖側にあることを発見。ここから安土城は視野に入る。

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延暦寺ー東塔ー根本中堂

先を急ぐので横川中堂はパスし、奥比叡山ドライブウェーと途中トンネル経由大原に出る。東山魁夷の世 界である。(帰宅直後亡くなられた)ここで三千院訪問。三千院の人気はそこまでの谷のせせらぎにそったアプローチにある。寂光院はパスして鞍馬寺と貴船神 社経由、三千院は人気が高く沢山の観光客が来ていた。鞍馬寺はコンクリート製でがっかり。道路もせまく、自動車での訪問は薦められない。叡山鞍馬線の利用 がおすすめ。ただし貴船神社までは徒歩。途中床(とこ)という川沿いの休憩所があり、渓谷沿いの散策が楽し める。

上加茂神社前から上加茂の町中を東進したが、家々の前を小川が流れ、古き良き時代の町並みが残ってお り、うれしくなった。鞍馬街道を南下、北山通りを東進して、宝が池へ抜けた。国際会館界隈は打って変わって近代的な地域である。京都とか仙台の大きさが、 職住接近の理想的な規模と感じる。後ほど親類の一家の案内で上加茂神社の東側にある大田神社前の池の菖蒲を見に出かけた。早咲きの花が数個咲いていた。宝 が池の親戚泊。

6日は東海道経由の帰路である。京都東の田の谷峠を越えて西大津バイパス経由京都東ICから名神高速 に入る。渋滞なく、浜名湖SAで昼食。6時間のドライブで大井松田IC到着。

全行程1,500キロ、消費ガソリンはドラム缶1本であった。全行程中渋滞に巻き込まれたのは意外に にも自宅近辺の134号線だけであった。

1999年5月

Rev. December 29, 2015


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