KKさま

講義プロジェクトライフサイクル受講に関する質問への御回答

貴リポートは正月に受け取ったのに怠けていて締め切りがせまり、ようやく読みはじめました。皆様よく聞いていただいき、よく理解しておられるようで感謝してます。16名の方からご質問をいただきました。 

さてご質問ですが、

質問1「Nakicenovicの1次エネルギーの世代交代サイクル図においてなぜ原子力や太陽光の資源を消費し尽くすか」:原子力や太陽光の資源が無限と誤解されているようです。ウラン資源の確認埋蔵量は増殖炉を使用しないとすれば、石油より少ないのです。増殖炉は危険であるとに認識が高まっておりますので対象外でしょう。太陽光も無限ではありません。地球の受光面積にはかぎりがあります。それどころか陸地それも消費地に近くなければ資源とはいえません。近くても送電ロスは平均16%です。水素に変換すれば長距離可能ですがLNGですら高価。液体水素などまだNASAがロケットエンジン燃料として使っている程度です。光合成の利用率は1%太陽電池で10%です。このようなわけで経済的に使える資源には限度があるということです。

質問2「引くに引けないプロジェクトとなる段階とは」:例えばプラントオーナーにとってはプロジェクトのgoを決めプラント建設を一括ランプサムで発注してしまったとき。コントラクタ側からみればそのプロジェクトの請負契約にサインしてしまったとき。

以上です。