冬の相模湾

気圧配置も冬型となり強い西北西の寒風が相模湾に吹き込むと大気の透明度が上がり七里浜からも大島 やオムスビ型の利島がよく見えるようになる。

例年になく雪の多かった2006年1月19日七里浜に住んで初めて大島の三原山が冠雪するのをみた。

冠雪する大島 (2006年1月19日撮影)

相模湾の鎌倉沖でとれるカツオは「鎌倉のカツオ」というブランド名が江戸時代からついている。現在でも、相模湾、相模灘、沖合いの伊豆諸島近海でカツオの時期になると 量は少ないが釣れているという。竿釣か、曳縄釣りか、延縄(はえなわ)釣りか、旋網(まきあみ)か、揚繰網(あぐりあみ)か、流し網かは判別できないが、相模湾で海水のシャワーを撒くカツオ漁 らしきものが遠望できる。

光のなかで海水のシャワーを撒くカツオ漁船  左手は三浦半島(2006年1月28日撮影)

2002年10月29日、イラク攻撃を控えて、米海軍の第7艦隊か自衛隊の艦艇かは分からぬが、縦隊を作って往復しながら演習を行なっているのが遠望されたこともある。

演習中の艦艇 (右端は伊豆半島の突端、2002年10月29日撮影)

国連のイラク査察中の2002年12月13日米海軍横須賀基地、第7艦隊の多目的空母キティーホークCV63(2008年退役、原子力空母ジョージ・ワシントンUSS CVN-73に交代)が悠然と相模湾に現れ、ゆっくりと面舵で回頭。甲板上の人間が見える程岸近くまで接近した。一周後、再度江ノ島に接近し沖数キロ地点 で一時投錨。しばらくして東京湾に戻った。1961代就航の86,000トンの非原子力空母である。確かに煙を排出して走る。艦載機は載せておらず、シー ホークとおぼしき大型ヘリ3機が広い甲板に鎮座していた。マストには星条旗がはためき、63の番号がブリッジ横壁に大書してあるので間違いない。護衛艦2 隻は大島近くで思い思いの訓練を繰り返していた。この間下田沖の海上にヘリが飛び、白煙か水柱とおぼしきものが多数立ち上がる。なにか訓練しているもよう であるが、爆発音などなにも聞こえない。

キティーホークが2008年退役したのち、原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀港を母校としたが、2015/5燃料交換のために横須賀をはなれ、ドナルド・レーガンが交代するという。出航まえ相模湾を試験航海する姿を目視。

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回頭中のキティーホーク (2002年12月13日撮影)

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キティーホーク公式サイトより

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七里浜沖東進中のキティーホーク (2002年12月13日撮影)

台風並の冬の嵐が去った2008年12月6日、新聞で葉山の海岸に昨日午後2:45に門型クレーン2基搭載の長さ65m 幅22mのバージが漂着したとの報道があった。大分港から京浜港まで曳航されてきたのだが、城ヶ島沖でワイヤがブイにふれて切れて漂流したらしい。早速庭 にでて双眼鏡でのぞくと裕次郎灯台のある暗礁地帯で座礁している。一隻のタグボートが風上に待機しているがまだ強風が吹いていてどうにもならないようだ。 5日経過するもいまだ座礁したままでタグボートは姿を消した。

嵐で葉山海岸に座礁したバージ 2008年12月6日撮影)

October 29, 2002

Rev. May 29, 2015


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