ロカ号船名の由来

16世紀のポルトガルの詩人ルイス・デ・カモインシス(Luis Vaz de Camoes or Camoens, 1524生まれ、10 June, 1580死亡) の叙事詩「ウズ・ルジアダス」 "Os Lusiadas," (The Lusiads) のCanto III 20 Portugalの一節。

“AQUI・・・ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMECA”


〜ここに地果て、海始まる

がグリーンウッド氏のお気に入りの言葉。ベルギー産のグリーンウッド氏の船が最西端の岬をまわって来たことにも因みロカ (Roca) と命名。これ以前の船名ベガは他にも使われているため、ゆずることにした。

叙事詩「ウズ・ルジアダス」 には日本の石見銀山にも言及があるという。

ユーラシア大陸最西端ポルトガルのロカ岬 (Pt.Roca、ポルトガル語でCabo da Roca) にこの言葉を刻んだ石碑がある。ロカ岬の灯台は160mの断崖の上にある。

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ロカ岬とカモインシスの石碑 (2003/1撮影)

2003年1月23日にここを訪問したとき、岬の観光局でロカ岬訪問証を発行してもらった。文章にはウズ・ルジアダスの1節が記されている。

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ロカ岬訪問証

1987年10月ここを訪れたグリーンウッド氏の友人、安部氏が撮影した写真では岬を覆う植物群が褐色であったが、グリーンウッド氏が訪れた1月は緑色一色で小さな黄色の花も混じっていた。

ロカ岬の南下には大航海時代にリスボンから未知の海原に乗り出す船乗りが感慨をもって見たベレンの塔が健在のテジョ河の大きな河口がある。北にはヨーロッパ最古の大学の一つコインブラ大学のあるコインブラや海岸沿いのナザレ村がある。

 

2002/2/26

Rev. July 7, 2007


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