フェスティナ・レンテ III世号

越島氏らが葉山マリーナ (Sailing Club Serial No.103) でグループで所有するFestina Rente III号 (世界最大のクルーザーメーカーBeneteau社製Oceanis32フィート)に何度かクルーとして乗船させてもらった。鎌倉の夏の風物誌、水中花火を海上から参観するのもその特権の一つである。

昭和天皇崩御の日、相模湾で英国人のヨット好きを乗せワインをたしなみながら操舵輪を握っていると、ポートサイドに黒い方形の動く物体を発見した。 見る間に大きくなってくる、向こうが動いている証拠である。方位は変わらないということはコリジョンコースにあるなによりの証拠。当方ポートタックのため 一応回避操作をして更に目を凝らすと箱の上人影を発見。なにごとかと訝るうちに、東京湾で漁船が潜水艦に乗り上げたことを思い出した。黒い物体と見えたも のはサブマリーンのセール部分であったのだ。

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葉山マリーナで越島氏のFestina Rente III

至近距離ではじめて海面下にある巨大なハルを垣間見てゾットした。航路上ではないので、動力船は帆船を回避する義務があるはずであるが、譲ったのは こちら。東京湾で潜水艦に乗り上げた漁船の船長に同情しきりであった。日の丸船であったので原子力船ではない。しかし、原子力のない潜水艦など何の役にた つのだろうか。そもそも天皇崩御の日に対潜水網ならぬ魚網が張り巡らされた相模湾になぜ入ってきたのか、未だに解せないでいる。

この船で城ヶ島を回航したこともある。記憶も定かでないが、葉山マリーナから日帰りだったので多分機帆走したのだろう。


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