グリーンウッド氏推奨の自家用パソコンシステム

本リポートはWindows-XPが無かった2000年時点で書かれたものである。グリーンウッド氏の使用機種のその後の大きな変化は機械の物理的な寿命にそって、更新時の最新技術の導入になっている。

更新デスクトップPC

Dellの Dimension 4100は3年4ヶ月使用後、ついにSafeModeでもブートしなくなった。代替機としてDellの1クラス上の Dimension 8400をオーダーした。

Dimension 4100は壊れたHDを交換して七里ガ浜ライブ撮影専用機にしようと考えていたが、5回目のトライでなぜかブート成功。未回収データのバックアップを行い、完全スキャン・ディスクとデフラグを行なってなんとか使えるようになった。不安定なことには変わりないのでDimension 8400への転換が完了したら、OSの再インストールを行なう予定である。

更新ノートPC

家族用とバックアップ用にWindows-XP搭載、IEE1394端子付きVAIOを買い、ビデオカメラ直結でビデオ編集をしていたが、DVD-R、+/-RWドライブが付いていないため自作ビデオのDVD焼き付けが不可能。Windows95搭載のシャープ製ノートブックは長期の自家用車による国内旅行に持ち歩き、メールアクセスに使っている。海外では軽量のPDAを使う。

更新無線LAN

VAIO用に無線LANを導入したが2年チョットでハブが故障

 

2000年時点の推奨構成

昔マッキントッシュを使っていた友人が長い外国生活をした後、日本に帰ってきた。海外で使いなれた英語Windows系と同等の日本語システムをハード、ソフト、インターネット接続能力込みで30万円前後の予算で構築したいので推奨システムを教えてくれといってきた。グリーンウッド氏自身もWindows95のノートブック型を3年間使ってきたが、USB接続のデジカメを入手したのでUSB接続のできるPCが必要となった。以下その選考基準を整理した。

1.主要目的とソフト

OS Windows ME。ただし2001年末ではXP homeとなろう。
Eメール OutlookExpress
html文書作成、ホームページ作成・維持 FrontPage4.0
インターネットサーフィング IE
各種データベース維持 FileMaker Pro4.0
デジカメのイメージ受入・編集 FrontPage4.0付帯ソフト
辞書・百科辞典を収容できる充分な大きさのHD要領 Bookshelf、Encarta
各種文書作成・保管 当面Office 97, Office 2000 Proヘノアップグレード不用
pdfファイル作成と論文集編集 AdobeAcrobat4.0、AcrobatReader4.9
簿記 MS Money
データCD-R/RW作成 Adaptec 社のEasy CD Creator, Direct CD
音楽CD-R作成 Adaptec 社のEasy CD Creator, Direct CD
DVD再生、既存オーディオセットへの連結 Inter Video WinDVD
ビデオ編集 MovieSakere v.3.2
MP3圧縮 Tord Jansson自作BladeMP3エンコーダー
PDA Clieとの連携ソフト Clie Palm Desktop, Docment To Go, Memory Stick Export

2.使用PC

1台目はノート型、2台目はタワー型デスクトップを推奨 、省スペース一体型は熱を持ち故障がおおい ノート型に各種ベイをつけるのはMac Duoの経験ですすめられない。オールインワンの方が便利。 ハードディスクはノート型といえども20Mb以上とし、利便性を重視し、辞書・百科辞典類はHDに内蔵したい(できないかもしれないが) ROMは最低128Mb デスクトップのモニタはコストを考えて17インチ・トリニトロン・フラットフェースCRT モニタ表示解像度は1024 x 768以上 しかし15インチTFT液晶解像度1400 x 1050は字が小さすぎ老眼にはきびしい。 モニタ表示解像度と表示コントローラ解像度が一致していないと資源の無駄使い 液晶はドットサイズ、色調、コントラスト、輝度が異なるので確認が必要 タワー型デスクトップの場合、CD-R/RWは必至 タワー型デスクトップの場合、DVDをCD-ROM代替としてデュアル・スピンドルとする。 タワー型デスクトップの場合、USB端子は全面にほしいが、やむをえなければハブでつなぐ。

項目

検討対象機仕様

現使用機仕様

Type NoteBook NoteBook Desk Top Tower NoteBook

省スペース一体型

OS Windows Me Windows Me Windows Me Windows95 Windows98
CPU 600MHz 600MHz 866MHz 166MHz 400MHz
RAM 128Mb 128Mb 128Mb 64Mb 95Mb
HD 20Gb 20Gb 40Gb 2.1Gb 4.3Gb
HDコントローラー Ultra ATA-66 Enhance IDE Ultra ATA-66 Enhance IDE Ultra ATA-100 Enhance IDE Ultra ATA-33 Enhance IDE Ultra ATA-66 Enhance IDE
モニタサイズ(インチ) 14.1 15 17 13.3 15.1
モニタタイプ TFT液晶 TFT液晶 トリニトロンフラットフェース TFT液晶 TFT液晶
モニタ表示解像度 1024 x 768 1400 x 1050 1280 x 1024 1024 x 768 1024 x 768
表示コントローラ SXGA SXGA SXGA VGA/SVGA VGA/SVGA
表示コントローラ解像度 1600 x 1200 1600 x 1200 1600 x 1200 1024 x 768 1024 x 768
CD-ROM none none none 20倍速 yes
CD-R/RW 24倍速CD-ROM互換 24倍速CD-ROM互換 32倍速CD-ROM互換 カード経由外付20倍速CD-ROM互換 カード経由外付20倍速CD-ROM互換
DVD none 24倍速CD-ROM互換 40倍速CD-ROM互換 none none
フロッピー 3.5" 1.44Mb 3.5" 1.44Mb 3.5" 1.44Mb 3.5" 1.44Mb 3.5" 1.44Mb
LAN Card 100/10 100/10 100/10 100/10 100/10
Modem 56kbps Combo 56kbps Combo none 33.6kbps none
キーボード ビルトイン ビルトイン 109日本語 ビルトイン 109日本語
マウス PS/2 PS/2 PS/2 PS/2 PS/2
USB 2 2 2 none 2
パラレル 1 1 1 1 1
シリアル 1 1 1 1 1
PS/2コネクタ 1 1 1 1 2
CRTコネクタ 1 1 1 1 none
購入年 2001 2001 2001 1998 1999
購入価格 21万円 27万円 15万円 35万円 20万円

3.ネットワーク接続

ネットとの接続はメールだけなら、通常の電話代がかさむだけなので内蔵56kbpsモデムかモデムカード経由のダイアルアップ接続で充分。

ISDNは電話が同時に2台使えるというメリットはあるが、i・アイプラ ンにしろ常時接続にしろ、ADSL接続サービスがあるかぎり、ISDN基本料金 が高価ですすめられない。PC側はLANカード必要。

最寄にケーブルテレビ回線接続があれば検討対象となるが、ADSL接続サービスにコスト的に割高となる。ケーブル回線の能力は局側のアップロードモデムが156kbps、ダウンロードモデムが31.6Mbpsであるが、家庭内イーサケーブル出力が10Mbpsで、これが最高速度となる。200倍の快適さということになる。動画をダウンロードしても耐えうる。ケーブルテレビは同じ回線を使うが、別契約で別の受信端ボックスが必要。PC側はLANカード必要。ケーブルテレビ回線接続には電話もコミの業者もある。

ADSL接続サービスがあるならADSL接続をすすめる。PC側はLANカード必要。ADSLは自宅と電話局との回線距離が2キロ以上になるとパーフォーマンスは低下する。

NTTのISDNは高調波を出し、ADSLと混信するおそれがあるため、NTT系は米国のADSLの規格Annex Aとは異なるAnnex Cのモデムを使うことにしている。Yahoo BBはAnnex Aでも問題ないとしている。

下表は2001/12/8改訂(モデム機器費用は含まない)グリーンウッド氏はAOLで14Mbを、OCNで10Mbのウェブサイトを維持しているため、サーバー総量を30Mb以上を確保する条件で比較した。

ISP業者

通信回線

接続時間

G

Annex

下り速度 (kbps)

昇り速度 (kbps)

ISP接続料金

通信料金

ISP通信料合計

NTT基本料金

小計 (\)

NTT回線使用料 (\)

AOL5 & OCN4

総費用 (\)

鎌倉地区サービス

料金込HD容量(Mb)

OCN

ISDN(iアイプラン)

15h

-

-

64

64

1,750

1,200

2,950

2,830

5,780

0

480

6,260

10

Alphainternet

NTTフレッツISDN

常時

-

-

64

64

300

2,900

3,200

2,830

6,030

0

480

6,510

15

Asahinet

NTTフレッツISDN

常時

-

-

64

64

800

2,900

3,700

2,830

6,530

0

480

7,010

25

OCN

NTTフレッツISDN

常時

-

-

64

64

1,950

2,900

4,850

2,830

7,680

0

480

8,160

10

OCN

NTTフレッツADSL

常時

-

-

640

250

1,950

3,100

5,050

1,750

6,800

0

480

7,280

10

OCN

ACCA

常時

lite

C

1.5Mbps

512

-

-

3,980

1,750

5,730

187

480

6,397

10

Asahinet

eAccess

常時

lite

C

1.5Mbps

512

450

2,430

2,880

1,750

4,630

187

1,460

6,277

5

Asahinet

eAccess

常時

lite

C

1.5Mbps

512

800

2,430

3,230

1,750

4,980

187

480

5,647

25

Asahinet

eAccess

常時

lite

C

1.5Mbps

512

1,700

2,430

4,130

1,750

5,880

187

0

6,067

50

So-net

So-net

常時

lite

C

1.5Mbps

512

-

-

2,980

1,750

4,730

187

1,460

6,377

5

Asahinet

eAccess

常時

dmt

C

8Mbps

1Mbps

450

2,730

3,180

1,750

4,930

187

1,460

6,577

5

Asahinet

eAccess

常時

dmt

C

8Mbps

1Mbps

800

2,730

3,530

1,750

5,280

187

480

5,947

25

Asahinet

eAccess

常時

dmt

C

8Mbps

1Mbps

1,700

2,730

4,430

1,750

6,180

187

0

6,367

50

So-net

So-net

常時

dmt

C

8Mbps

1Mbps

-

-

3,280

1,750

5,030

187

1,460

6,677

5

Yahoo BB

Yahoo BB

常時

dmt

A

8Mbps

900

-

-

2,280

1,750

4,030

187

480

4,697

25

鎌倉CATV

同軸ケーブル

常時

-

-

31.6Mbps

155

-

-

6,000

1,750

7,750

0

1,460

9,210

5

5.インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)

ISPはどこでもよいが、ケーブルテレビ回線接続はコミ契約。ADSL接続専業業者の場合は特定のISPとのコミとなる。グリーンウッド氏のようにHPを運営している場合は無料サーバー容量が決め手となる。

グリーンウッド氏の現行は灰色で示した10MbのOCNとISDN(iアイプラン)の組み合わせと14MbのAOLのサーバーを利用している。

オレンジ色で示したAsahinetとeAccessの組み合わせがサーバー容量が大きく、かつコストパーフォーマンスがよい。将来的には50Mbへの拡張も考えられる。グリーンウッド氏の目的の最も合致したISPといえる。10MbのOCNは解約することになろう。

グリーンウッド氏の自宅とNTT腰越局間が3キロ強のため、AnnexCの8Mbpsも実効速度は1.5Mbpsとなる。AnnexCの1.5Mbpsは0.9Mbpsに下がる程度である。メール送受信、サーバーとのFTP、ブラウジング主体ならばAnnexCの1.5Mbpsで充分。eAccessはモデムは1.5Mbpsではルータータイプは9,800円の買取だが、8Mbpsでは月500円のレンタルのみなのでこの点でも1.5Mbpsが経済的となる。

ヤフーBBはADSL通信料金、ISP接続費用を含め、格安である。ヤフーBBはただしメールはYahooメール(メールボックス25Mb)。 HPはYahooジオシティーズ(広告付き25Mb)を使うことが条件。別途費用を支払い広告をはずすサービスはヤフーBB が検討中。モデムは買い取ると2.4万円。レンタル月550円である。 メールや広告のことを考えるとヤフーBBにコミットすることは迷う。

AOLは設定が自動化されていて楽である反面、AOL以外と通信するとき、添付書類がだんごになる、ISDN接続でNAT機能内蔵のターミナルが使えないなど不都合が多いのでやめたほうがよい。ただ他 ISP経由3時間接続契約は月490円で14Mbサーバーを利用できるメリットは魅力のため、グリーンウッド氏はまだ使い続けている。

6.家庭内LAN

ISDN、ADSL、CATV回線いずれを導入しても、NAT機能内蔵 のルータタイプモデムまたはWindows MEを使えば複数のPCをネットワークに結ぶ家庭内有線LANは容易に構築できる。家族で複数のパソコンからネットワークに同時接続するときは必須となる。eAccessはルータータイプのためこれもグリーンウッド氏の目的に合う。

Windows機だけならデータ共有も可能。しかし、Macとの間では高価な特別ソフトが必要で家庭内有線LANでの異機種間データ共有はすすめられない。

家庭内有線LANで別室のリモートプリンターに出力も出来るが、紙づまりを監視できなく、プリンター故障の原因となるので推奨できない。

7.プリンター

自身デジカメを持たずとも、人がメールで写真を送ってくれるので、写真印刷可能なインクジェットプリンター(参考Epson770C、写真印刷には専用紙必要)

USBコネクタ以外にパラレル、Macもあれば古い機種にも使えるものがよい。

8.デジカメ(予算外オプション)

プリントするなら100万画素以上。

MPEG撮影能力あればベター

USBコネクタ推奨

9.スキャナ(予算外オプション)

添付ソフトで選定すべき。日本製ソフトの能力は低い。

A4サイズ

OCRソフト

USBコネクタ推奨

2000/12/21作成

2004/7/29

改訂


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