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2003/02/13 作成
アインシュタインの予言した宇宙定数(ダークエネルギー)のこと。宇宙が自らの重力で引き合って縮まないようにする反発力のこと。
横軸に時間、縦軸に宇宙の大きさをとりダークエネルギーが無いと仮定して、宇宙の大きさをプロットしたとき、直線なら「平ら」、上に凸で曲がっていれば「曲がっている」、下に凸なら「反っている」と呼ぶ。宇宙が平らでもダークエネルギーを認めれば、宇宙は膨張を続けることになる。
2003年、NASAはWMAP衛星でビッグバン38万年後の宇宙背景放射(backgroud radiation、電波)の温度を100万分の1の精度で観測し、宇宙の温度分布図を上図のように作成して下記結論づけた。
1998年NASAが発表した探査衛星(COBE,コービー)による可視光線の観測結果と比較すると興味深い。
(1)ハッブル常数は71
(2)宇宙はまがっておらず平らで永遠に膨張を続ける
(3)宇宙全体のエネルギーの4%は水素など星を形成する物質、23%はダークマターという暗黒物質、73%はアインシュタインの予言した宇宙定数(ダークエネルギー)
(4)宇宙の年齢(ビッグバンから現在までの時間)は137億歳
(5)誕生直後のインフレーションはあった
国立天文台の杉山直教授はこの結果から800億年後には宇宙は今の100倍になり1000億年後には宇宙は今の500倍となるという。
朝日新聞2003/2/12と2003/2/19
COBEの責任者であったジョン・マザー博士とインフレーション理論をCOBEを使って観測したジョージ・ストーム博士は2006年のノーベル物理学賞を授与さる。
朝日新聞2006/10/3