シリアル番号 | 日付 |
939 |
2005/5/28 |
名言 |
権力と名誉とは、人間誰しも求めるところである。なぜなら、これらの華やかで立派な面だけが目立ち、容易に人々の眼にふれるからで、そのうえ、それらを
持ったことによって生じる嫌らしい面、わずらわしさ、やっかいなことがらや危険な展などは、隠れてしまっているからなのだ。だが、もしもこれらの悪い面が
良い面と同じくらいに誰にも見えるとしたら、権力と名誉を求める理由は、たった一つのことを除いてなくなったしまうだろう。 その一つというのは、人は、名誉に輝けば輝くほど、敬意を払われれば払われるほど、ますます神に近づき、ほとんど神と一致したという想いになれることである。 人にして神に似ることを望まないものがいようか。 |
言った人、出典 | 16世紀フィレンツエのフランチェスコ・グィッチャルディーニ (マキアベヴェッリより16才若い) |
引用した人、他 | 塩野七生 「サイレント・マイノリティー」 |