言語録

シリアル番号 日付

784

2004/7/11


名言 日本は海に背を向けて暮らしてきた
言った人、出典 民族学者 柳田国男著「海上の道」
引用した人、他 朝日新聞コラムニスト 船橋洋一がこの柳田の言葉を引用して日本は道路権力だけが存在し、海に関しては「海の日」を制定してお祭りでごまかしていると嘆いている。日本人の海への関心のなさのルーツに関しては川勝平太の「文明の海洋史観」にも縷々説明があるが、現在の日本がこうなったのは教育制度にも問題があると思う。大学工学部の土木工学科の定員数が多く、卒業生は官庁と民間土建会社に就職し、政治家をだまして土木主権国家を作ってしまった。大学の造船工学科の定員数は小さく、それも船を作るだけであり、海洋工学、海運運用学科は数えるしかない。これでは海洋業務従事者になる人は減り、国民の興味も失せるわけである。
ところで柳田国男は若いころ農商務省農務局の役人であって南方熊楠の熊野の森の保全運動を積極的に支援したとNHKのその時歴史は動いたで知る。

米国では海を見晴らす住宅地の単価は他の場所に比べ5倍はする。日本では差がないので、180度の相模湾の眺望を独り占めできる私は得をしていると思う。



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