言語録

シリアル番号 日付

1458

2011/12/7 


名言 殷鑑遠からず夏后の世にあり。(いんかんとおからず かこうのよにあり)

意味は「わが殷が鑑(かがみ)とする手本は、何も遠い過去にあるわけではありません。前の夏王朝の桀王の時代にあるではあ りませ んか。」となる。
言った人、出典 殷最後の王、紂(ちゅう)の重臣の一人、西伯昌(せいはくしょう)が 紂王を諌めた言葉。
殷最後の王、紂と言えば悪王の代名詞。史記によれば紂王は鋭い頭脳、達者な弁舌、猛獣を素手で倒すほどの力を持っていた。彼は妲己(だっ き)と言う美女に溺れ、酒池肉林の日々をおくり、人民には重税を課し、反対者には徹底的な弾圧と過酷な刑罰を与えた。この事態は夏王朝最 後の帝、桀王(けつおう)の話に実に良く似ている。紂の重臣の一人、西伯昌は紂王を諌めて前王朝の失敗を指摘したが逆に紂 王の怒りを買い、追放される。この西伯昌が後の周の文王となり、殷を滅ぼす。
引用した人、他 朝日新聞経済気象台でドラ氏が原発推進派が電力地域独占を解消し発送電分離による競争原理を導入せず停電の脅しをかける様、金融業界 が金融業のリスクを理解できないまま利益追及して金融崩壊に至る様を評して殷の故事を引用した。
 

 


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