言語録

シリアル番号 日付

1303

2009/9/4


名言 国家は、一定の領土に対して合法的な暴力を独占し、個人の出自でなく、能力に基づいて集めた恒久的な職業的官僚機構を持ち、支配する社会に浸透し、かつ一個の社会として成り立たせるだけの権力を持たなければならない

あるいは

国家とは、ある特定の地域の内部で正当な物理的暴力性の独占を要求する人間共同体である

言った人、出典 マックス・ウェーバー
引用した人、他 フランシス・フクヤマ

中国は世界に先駆けて官僚行政機構を発展させた。しかし、法の支配と説明責任を持つことはなかった。

ローマは官僚行政機構を持たなかったが法の支配と説明責任で統治した。

中国は法の代わりに君子に儒教精神で徳を教えることにより専制を防止しようとした。中国に説明責任が発生しなかったのは独立した市民、独立した商業都市、地主貴族、上層階級など国家に対抗しうる、国家以外の強力な制度的主体が存在しなかったためである。このような歴史的な中国の影響下でいまだにアジアでは権威主義的な意思決定能力に賞賛の意を示す人が多い。多少中国の影響から脱したのは日本と韓国などの民主主義国のみである。

読売新聞2009/8/30「地球を読む」

佐藤優

日本は北方四島、竹島を不法占拠されながらその領土に対して合法的な暴力を行使しようとしない国家で、これは国家としての条件を満たしていないのではないか?

はたまた、パラダイス鎖国しているのか?

文芸春秋2010/6

清水幾太郎が核武装論で引用

 

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