言語録

シリアル番号 日付

1293

2009/6/14


名言 百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる
言った人、出典 長岡藩の大参事小林虎三郎
引用した人、他 山本有三による戯曲「米百俵」

戊辰戦争で敗れた長岡藩は7万4000石から2万4000石に減知され、実収にして6割を失って財政が窮乏し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態であった。窮状を見かねた長岡藩の支藩三根山藩から百俵の米が贈られた。

藩士たちは、これで生活が少しでも楽になると喜んだが、藩の大参事小林虎三郎は、贈られた米を藩士に分け与えず、売却の上で学校設立の費用(学校設備の費用とも)とすることを決定する。藩士たちはこの通達に驚き反発して虎三郎のもとへと押しかけ抗議するが、それに対し虎三郎が言った言葉。

この米百俵の売却金によって開校したのが「国漢学校」であり、洋学局と医学局が設置された。この学校は士族によって建てられた学校であるが、一定の学力に達した庶民の入学も許可された。



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