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989

メタボリックシンドローム

2005/09/28

メタボリックシンドローム(metabolic syndrome 代謝症候群とも)とは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態を指す。WHO、アメリカ合衆国、 日本では診断基準が異なるため注意を要する。以前よりシンドロームX、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群、マルチプルリスクファクター症候群、内臓脂肪 症候群などと呼称されてきた病態を統合整理した概念である。

日本基準(2005年)

日本動脈硬化学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会など8学会から選出されたメンバーで構成された「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」が約1年 間かけて検討・設定し、2005年4月8日に日本内科学会総会で発表した日本でのメタボリックシンドロームの暫定的な診断基準をだした。

内臓脂肪型肥満
臍レベル腹部断面での内臓脂肪面積100cm2;以上とする。ただし内臓脂肪面積を直接測定することは健康診断や日常臨床の場では 容易ではないため、腹囲の測定により代用し、男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型肥満と診断する。しかし、できれば腹部CT撮影等により内臓 脂肪面積を精密に測定することが好ましい。

高血糖
空腹時血糖110mg/dL以上
高血圧
収縮時血圧130mmHg以上か拡張期血圧85mmHg以上のいずれか、又はいずれも満たすもの
高脂血症
血清中性脂肪150mg/dL以上か、血清HDLコレステロール値40mg/dL未満のいずれか、又はいずれも満たすもの

診断基準には、当然入ってよさそうな血清LDLコレステロール値(140mg/dl)やBMIが含まれていないことに注意する。ここでBMI= 体重kg ÷ (身長m)2 またここでいう「高脂血症」はTGとHDLで判断し、肥満は腹囲で判断している。なお血清LDLコレステロール値や確定診断されている糖尿病はメタボリックシンドロームで定義するまでもなく、動脈硬化の危険因子と考えられている。

内臓脂肪蓄積の目安は胴回り寸法で男85cm、女90cm、総コレステロールは190+-20gr/dL、中性脂肪(トリグリセライド)150以下、血糖110以下、 血圧130以下。

IDF基準(2005年)
IDF(International Diabetes Federation、国際糖尿病連合会議)が2005年4月14日に発表した診断基準は以下の通り。

腹部肥満
腹囲男性94cm以上、女性80cm以上(ただし民族的な差異を認める)
上記に加え以下の4項目のうち2項目以上

高血糖
空腹時血糖100mg/dL以上
高血圧
収縮時血圧140mmHg以上か拡張期血圧90mmHg以上のいずれか、又はいずれも満たすもの
高トリグリセライド血症
血清中性脂肪150mg/dL以上
低HDLコレステロール血症
血清HDLコレステロール値男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満
総コレステロールの制限はない
内臓脂肪蓄積による腹部肥満が診断の必須項目であるという点で日本基準と同様だが、腹囲のカットオフ値が異なるほか、血糖値の上限がより厳しくなっている、脂質代謝異常の判断基準が2項目に分かれている、などの違いがある。

正山堯 元プロバス会長の卓話

NHKためして合点。

13年の時が費やされた2015年、日本の厚生省は2015/2米国の諮問委員会が食事での「コレステロール摂取制限が不要であるとの報告したのを受けて総コレステロール値は撤廃されたが、動脈硬化学会はまだ迷信を信じているようだ。というかコレステロール降下剤処方による収入をすてたくないからだろう。彼らにコレステロール降下剤を処方されるとウツになって電車に飛び込む ようになるので要注意。

結論としてメタボ騒動は脂肪の摂取が原因ではなく、糖の摂取過剰が原因。

実情

低額の初診料とわずかばかりの検査料しかお医者さんの懐に入らない。そこでコレステロール降下剤の処方箋を書き続けて安定した収入を図っているわけ。これ は、日本の医療制度に本質的な欠陥があるためだが、簡単に変えられるものではなく、生活習慣病をターゲットにした医療ビジネスが大流行りになってしまって いるわけ。良心的なお医者さんにあっても、総コレステロール値が280(LDLは180)もあるような患者さんに“飲まなくていいよ”と指導した後に、万 一脳梗塞や心筋梗塞で倒れたりして医療過誤で訴えられたら完全に敗訴してしまいますから、“飲まなきゃいかん”と言わざるを得ない。

コレステロールについては、近年、個別の学会など医師サイドからも、基準値が低すぎ、これは問題だという声も出ている。これは、幾つもの大規模な疫学調査 で総コレステロール値が基準値より高い方が長生きしているという実態や高い値でも脳梗塞や心筋梗塞の危険性が高まることはほとんどないという調査結果が出 ているからである。また、患者も、その副作用がけっこうあったりしてコレステロール降下剤は危険だという情報をときどき耳にするようになり、不安を持つに 至った。そこで、開業医が発言権を握っている日本医師会がどう動いたかというと、基準値の根本的見直しです。従前は、総コレステロール値を基準にしていた のだが、2007年4月に、高脂血症を脂質異常症に改めるとともに、LDLとHDLに分けて、それぞれについて判定するという、複雑怪奇な物差しにし、患 者をペテンに巻いて不安感を消し去るとともに、今まで総コレステロール値でもって今の基準が厳しすぎるという批判を見事にかわしてしまった。
定められた新基準は次のとおりです。
  高LDLコレステロール血症 140mg/dl以上
  低HDLコレステロール血症  40mg/dl未満
ところがしかし、これに止まらず、年齢や高血圧などの危険因子の数で、高LDLコレステロール血症の基準値は、120にも、100にも下げられてしまう。何とも恐ろしい改悪。

女性は閉経に伴ってLDLコレステロール値が30〜40は上がる。よって、米国では中高年女性にはコレステロール降下剤は不用と言われているのだが、日本 の場合は、老いも若きも基準値は一緒で、中高年女性は容易に高LDLコレステロール血症と判定されてしまい、毒であるコレステロール降下剤を飲まされる羽 目に陥る。
まず、血圧降下剤を飲むことによって、血の巡りが悪くなり、全身の細胞への酸素供給が滞り、エネルギー代謝が落ちる。そこへコレステロール降下剤を飲むこ とによって、エネルギー代謝が更に一段と落ち込む。エネルギー代謝を高めてくれることで有名になったコエンザイムQ10はは体内で十分に合成されるのだ が、コレステロール降下剤は、そのコエンザイムQ10を作るのを阻害する。こうして、血圧降下剤とコレステロール降下剤の複合作用で、“体は冷えるし、重 だるいし、とにかく体の調子が悪い”となる。お医者様に相談しても“年だから”ですまされる。

このように、医者の好き放題にされてしまうという、悲しい現実が女性のお年寄りにのしかかっていて、こうした薬を飲まされている多くの方が、やがて認知症 となり、寝たきりとなり、ご自身もそして家族も、悲劇をみることになるのです。先に厚生労働省から発表された健康寿命と平均寿命の差が、男よりも女の方が うんと大きいのも、原因はここにありそう。

Rev. February 19, 2016

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