シリアル番号 | 表題 | 日付 |
906 |
インジェクションポンプの構造 |
2004/11/25 |
単気筒デーゼルエンジンのインジェクションポンプはラセン状にリードというミゾを彫ったプランジャーがバレル内部を往復動する簡単な仕掛けになっている。プランジャーヘッドがバレルに穿ったフエルポートを塞いだ時点からインジェクションが開始され、リードがフエルポートに達した時点でインジェクションは終わる。プランジャーの回転角によって有効ストロークが変り、インジェクション量が調節されるわけである。
フエルポートはフエルポンプによって常に陽圧に保たれているので空気を吸入することはない。燃料系に溜まっている空気はインジェクションポンプへの燃料供給ポートにつけられたベントプラグを緩めることによって行う。エンジンスタートの前にフエルポンプのハンドレバーを何回も押して陽圧を保ちながら空気を抜く。エンジンをスタートしてからも空気が完全に抜けるまで空気抜きを行う。