メモ

シリアル番号 表題 日付

900

新潟中越地震

2004/10/26

太平洋プレートに押された日本列島の東北部を乗せた北米プレートがユーラシアプレートに挟まれて圧縮され褶曲し、日本海海岸に平行する魚沼丘陵やその他の平行する丘陵群を生み出している。現在進行形のため活褶曲という。この魚沼丘陵の東側麓には六日町・ 小出町・守門村を通る六日町断層、西側には信濃川にそう十日市町断層が走り、断層面はV字となって魚沼丘陵を押し上げている。 そしてこれらはフォッサマグナの北部東端とされる新発田ー小出構造線に並行している。

魚沼丘陵

2004/10/23の中越地震は川口町で震度7(計測震度6.5)、マグニチュード6.8が記録された。加速度は余震で2,515ガルで国内記録の最大値。山古志町では震度計が壊れて記録なし。震源の深さは13km。60km西南の苗場山山頂山頂では震度5+であった。中越地震は六日町断層面が動いたとの推論が報道されたが 、27日の強い余震を観測した国土地理院は断層面はV字型でなく、逆V字型の共役断層であったらしいと発表した。共役断層が見つかったのは日本ではじめて。魚沼丘陵の西側にも並行していくつかのかまぼこ状の丘陵が長岡平野西縁断層帯を伴って横たわっている。

かってグリーンウッド氏が試運転指揮をとった、帝国石油の越路町の天然ガスプラントは信濃川の西側の丘陵の上にあった。今回の震源地となった褶曲丘陵の西隣である。丘陵の頂上部にある複数のガス井のガスを集ガスしていた。この天然ガスは褶曲によって出来た背斜構造を持つグリーンタフ層にガスがトラップされたと考えるのが自然だろう。ガス層の深度は4,000mだったと記憶している。貯留層は今回の震源深さの10kmより浅い。弥彦山のある丘陵も一群の丘陵の一つだろう。そういう眼でみれば、佐渡島すら大きな丘陵が海面上に出ている地形とも見れる。 いずれも北米プレートに乗っている。

Rev. November 11, 2006


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