シリアル番号 | 表題 | 日付 |
886 |
アントニーの原則 |
2004/10/25 |
扇動する側の論理の三つの詐術
@ 編集の詐術…事実を取捨選択し意図有る準に並べれば編集者の考えを伝え得る。聴衆がこの術にはまらないためにはアンチアントニーの存在を認めることしかない。アンチアントニーを認めず排除し迂説的話法をつかって兵をうごかしたのが日本軍。したがって命令を出した責任者が誰かわからない。米軍は司令官は責任の所在が明確な命令を出して兵をうごかした。
A 問いかけの詐術…アンチアントニーの存在無く一方的に編集した事実を民衆につきつけて、結論を言わず、聴衆の判定の規制を誘発させるトリック。
B 一体感の詐術…@+A+一体感をかもせば民衆は集団ヒステリーを起こして爆発する。それも押さえれば押さえるほど爆発力は増す。集団ヒステリーは動物的恐怖に火がついた状態。判断停止の「馬の目」をしながら異常なエネルギーを持った状態。
軍隊が迂説的話法にひかっかると一兵卒にいたるまで自ずからの意思で突撃しているので命令にしたがっているのではないという錯覚をもつようになるので喜んで死地に赴く。そうして戦犯になったとき誰が命令したのか説明できないことになる。