メモ

シリアル番号 表題 日付

814

カオスの帝国

2004/05/30

フランス社会学者アラン・ジョックスが提唱した呼称で米国のこと。

米国には建国以来、西に向け発展を続ける過程で常に「帝国」の側面がつきまとってきた。しかしソ連の崩壊で新しい次元にはいり、情報技術と一体化し、時間の征服を目標にするようになった。瞬時の速さで決定を下し、目的を達成する。これを至上の価値とし、実施する史上初の帝国だ。時間の征服を目指すことで米国は、長い尺度の時間への関心と敬意を失った。歴史も、それに根ざす各国の政治体制の意味も理解しようとしない。そういう国が影響力を強めると世界にカオスが広がる。

米国は共和国ではないかという反論に、1960年代まで奴隷制の黒人差別が社会に公然と存在したので、古代ギリシアの自由民に許された自由程度のものである。

ー2004/05/30朝日中川謙

別の情報源によれば1992年にサミール・アミンが『カオスの帝国』という本を出しているらしい。


トップ ページヘ