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シリアル番号 表題 日付

792

グローバル・エコビレッジ・ネットワーク GEN

2004/02/03

No.17えがお交流会2004/1/28 サステナブル・コミュニティー研究所研究員古橋道代氏の講演はグローバル・エコビレッジの一つスコットランドのフィンドホーン共同体、オーストラリアのクリスタル・ウォーターズ訪問報告, 茅ぶき屋根協会(ストローベール協会、Straw Bale Association)、Parma Culture, Bioregion, シュタイナーのBiodynamic Agriculture, Community Support Agriculture (CSA)などの話。

グローバル・エコビレッジ・ネトワーク(GEN、Global Ecovillage Network)http://gen.ecovillage.org/は、1996年に設立され、非営利法人として、世界各地のエコビレッジのネットワークをつくり、持続可能なライフスタイルを促すことをミッションとしている。
現在、デンマークのホルン市に本部をおく。本部は地域間の活動をコーディネートしGEN全体として新しいプロジェクトなどを決定する。
GEN代表のロス・ジャクソン & ヒルドア・ジャクソンは次のように考えている。

マネーベースの社会、価値観からの転換、ライフベースの社会、価値観をつくっていく「文化革命」としての活動であり、建築などのハードは付随的なものである。

エコビレッジ運動とは新しいライフスタイルの運動であるといえる。この運動はまだまだ規模は小さいが、グローバルな現象として起こっている。

さまざまな企業が支配している経済のグローバル化に対して、アンチグローバル化の運動の一部であると考えることができる。双方の違いは、ライフスタイルを変えるという点だ。そして個人としてコミットメントを持つ、すなわち個人として努力を敬重していくこと。
現在、全世界的にエコビレッジが展開されているが、その動機は3つのカテゴリーに分けることができる。
(1)社会的なもの
(2)精神的なもの
(3)環境・エコロジーに関するもの。
エコビレッジというのは多様性に富み、これこそ理想的なモデルであるというものは存在しない。 これは価値観の共通概念であるということ。この価値観はお金の経済にもとづいたものではなく、生命、つまり環境とか、文化、家族、社会的ネットワークにもとづいた価値観である。

アメリカの社会学者ポール・レイが行った研究結果では、アメリカ人の価値観を3つのグループに分けて評価している。そのグループのひとつは文化的なクリエイティブな人たち、つまりエコビレッジの考え方、生命にもとづいた価値観を持っている人たちです。そのような人が76年には4%しかいなかったのだが、96年には24%に増えました。最近では30パーセントに近づいているのではないか。同じような現象がヨーロッパでも起こっていると考えられる。

歴史的に価値観の変革はそう簡単には起こらない。したがってこの運動は、まだ政治家の目にはとまっていないが、私はおそらく潜在的な力を発揮するのを待っている休火山のような段階だと思う。


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