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783

ニホンザル、類人猿、ヒトそれぞれの共存の原理

2004/01/17

●ニホンザル:優劣関係を忠実に守る。例;強いサルに攻撃されると、自分より弱いサルを攻撃する。喧嘩が発生すると、強いほうに加勢する。優劣関係に従えば反撃されない。勝者を作ることがけんかを収める最適な方法となっている。劣位なサルは優位なサルの視線を常に気にして暮す。不平等を顕在化させることにより共存を可能にしている。

●類人猿:あいさつや遊びの祭に弱い方が強い方をじっとみつめることがある。第三者がけんかを仲裁する祭や、食物の分配を要求する祭にも見られる。仲裁者は弱い方に加勢し、食物分配は弱い方の要求から行なわれる。視線は相手の行為をとがめ、抑え込む効果を持つ。遊びも年少者が主導権を握り、年長者が力を抑制しなければ続かない。このように類人猿は力をもつ者の抑制によって共存を可能にする傾向がつよい。

●ヒト:類人猿の延長上にあり、サルのような弱者への圧迫より、強者の自制による条件的平等により社会性を発達させていると考えられる。この仕組みが有効になるためには言葉ではなくしぐさや態度で相手の心の動きを察知できるような密接な付き合いが必要となる。メールだけとうのは問題。

山際寿一京都大学人類学教授、朝日、私の視点

ブッシュ氏に従う小泉氏はまるでサルのように見える。


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