メモ

シリアル番号 表題 日付

725

マイクロガスタービン

2003/07/24

●米国Capstone社開発のマイクロガスタービン
小型で高速回転(98,000rpm)の遠心式ガスタービンは空気軸受けで潤滑油系統を省略できる。ギア減速機をなくすために発電機はタービン直結の2極交流発電機とし、整流器で直流変換し、(バッテリ経由)DA Inverterで再度交流変換するため、厳密な負荷追従型の燃料制御は不要である。発電機はガスタービン・インテークエアで冷却する。またタービン始動は交流発電機をモーターとして利用する。発電効率は26%である。この設計思想はCapstone社の創立者でもあるPaul Craig氏が確立したものという。この発電ユニットは封印されており、中をのぞくことはできない。一定の使用期間が終わったら返却義務がある。大型のガスタービン発電機の出力当たりのコストとほぼ同じで、並列運転が考えられる。(30kWが500万円)

ソフィアプレシジョン等、世界の数社はトラックエンジン向けターボチャージャーをベースに模型飛行機向けのジェットエンジンを販売している。このターボチャージャーの回転数80,000rpm-130,000rpm、タービン径90mm、圧縮比は2.7、燃焼室温度950度C、吸気量は9Nm3/minである。軸受けは油潤滑である。圧縮空気を送ってスタートさせる。価格は45万円。一般車向けターボチャージャーの設計寿命は5,000時間だが、トラックエンジン向けは7万時間である。

●ターボチャージャーのシャフトにギヤベルトを装着して減速し、模型ヘリコプターを駆動するキットもJetcat社から約50万円で売り出されている。

●東大の金子研究室は模型飛行機向けジェットエンジン排気で駆動するパワリカバリータービン、1/20の減速ギア、負荷制御装置をつけ、出力5kwの発電実験をした。発電効率は10%程度という。


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