シリアル番号 | 表題 | 日付 |
612 |
中央集権と自律分散 |
2002/5/12 |
中央集権的軍隊を作って成功したのがプロイセン軍の参謀総長、モルトケ。これを可能にしたのが電話・通信機。
産業界ではフォード。
インターネットによる情報共有が可能になると自律分散組織が可能になる。ソマリアでゲリラ相手に大敗した米軍はインターネットによる情報共有が可能になったため、現場兵士に攻撃の大幅な決定権を与えることにした。司令部は現場兵士が情報を共有できるようにサポートを行う。中央集権が持っている伝達遅れをなくし迅速な判断を可能にして、正規軍がゲリラに対抗できるようになる。
フォードも多様化する消費者ニーズにこたえるため中央集権型大量生産から多用な消費者のニーズを広いあげる、多品種生産に移行しようとしている。
MITのトーマス・マローン教授は21世紀の組織は個人と個人が強力して何かを行うプロジェクトだけで成立するようになるだろうと予測する。このような組織では個人は不安定な状況に耐えうるタフさと、考え、提案する能力、協力する喜びに価値を見出すタイプとなるだろう。