メモ

シリアル番号 表題 日付

475

IPv6

2001/2/15

1992年頃から Internet Protocol version 4(以下IPv4)のアドレス空間の枯渇を解決するため次世代インターネット・プロトコルの検討が Internet Engineering Task Force (IETF)で始まった。1994年に複数のIP候補からSIPP (Simple Internet Protocol Plus)というIPが採用され、1995年にInternet Protocol version 6 (以下 IPv6)に名を変え、基本仕様が策定された。

IPv4は232個のアドレスしか無いが、IPv6は2128個のアドレスが確保できる。

アドレスの枯渇問題を緩和するために導入されたNetwork Address Translator (NAT)により、インターネットの基本原理である end-to-end 通信が破壊されている。NATを設置すると、組織内から外向きには通信を開始できるが、内向きには通信を開始できない。双方向通信を破壊して、通信を一方向にしてしまう。NATは通信状況を管理するが、これを複数の NAT で共有することが困難なので、組織の出口 1つに制約されてしまう。このため、一点障害に陥る。

このような障害のため、新たなアプリケーションが出現しにくくなっている。双方向性といったインターネットの基本原理をとりもどすことが、IPv6 WG の目的。


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