メモ
| シリアル番号 |
表題 |
日付 |
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1465
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宇宙考古学
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2015/07/05
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アラバマ大学バーミングハム校の考古学者サラ・パーカク博士が
地球の約700キロメートル上空を回る人工衛星に搭載された赤外線カメラの映像をにらんでエジプトの地下に眠る17のピラミッド、3000の集落、1000以上の墓を発見した手法を駆使してローマ帝国の埋もれた遺跡の場所を特定するＢＢＣ番組。
駆使する手段は人工衛星からの赤外線カメラ写真、航空機からレザー光照射して跳ね返る光を映像化するライダー、そしてアンテナをもって地上を歩きながら地下埋設物を探る方法を駆使。
クラウディウス帝が建設し、属州イタリカ出身の初めての皇帝トラヤヌス帝が拡張した
ローマの港湾都市六角形の港ポルトゥスとローマを結ぶ蛇行するテベレ川に並行するまっすぐな運河（これは2000年発行の塩野の本には言及なし）
ポルトスの人々が住んだオスティアとポルトス結ぶ直線道路（ただこれは2000年発行の塩野の本に書いてある）
ポルトスの大灯台、円形競技場、ぺトラ郊外の集落跡（これは2000年発行の塩野の本には言及なし）
ダキアにトライアヌスが攻め込むときドナウ河にかけた橋の石造りの基礎はいまだ水中に残っているのをもぐって確認。そしてダキアの山地にあったダ
キア王デゲバロスの城跡にのこるローマ軍団跡地。カエサルは敗者同化政策をとったが、トライヤヌスはダキヤに関しては敗者非同化政策を採用したことはこ
のBBC番組では言及なし。このため今でもルーマニアではラテン語が通用する。
塩野七生のローマ帝国シリーズを読破した記憶をたどりながら塩野も知らなかったことを確かめながらみた。これみていると、ローマが支持されたのは圧倒的軍
事力もることながら、トラヤヌスのように自分の巨大な立像をみせ、立派な建物や土木建築物で人々に畏怖の念を持たせ、（ダキヤは例外として）住民を過度に
拘束しない寛容さと、インフラ整備と低税率、地方分権、司法の整備など住民を納得させる能力、そしてなにより平和を維持する能力が支持されたということが
よくわかり、安倍政権の未熟さがクローズアップされる。