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シリアル番号 表題 日付

1422

白内障手術
2014/06/22

2014/6白内障手術を受けた。両親がそうであったから、割と簡単に決断できた。2013年7月の免許証更新はかろうじてできたが、次第に進行して左目がほとんど見えなくなり、2014年の船技免状更新は受験できなくなっていた。

どこでもよかったが、遠い親戚の紹介で慶応信濃町病院の名医の執刀で手術してもらうことができた。

事前に検査がある。たまたま昼食後に採血したため、一時的に血糖値が高かった。糖尿病患者には結果がよくないので手術できないという。しかしすぐ4〜8週前の血糖のコント ロール状態を反映しているグリコヘモグロビンA1cbHb A1cを調べて糖尿病の疑惑が晴れて手術できることになった。つぎに、水晶体の代わりに挿入す る人口レンズの焦点を光学測定器をつかって測定した。しかし左目は濁度がたかく測定できない。そこで麻酔薬を 点眼して超音波発信機を眼球に接触させて距離測定を何度もした。

次はどのような眼内レンズを選ぶかということであったが、近くの経験者の経験を徴取して単焦点レンズとした。可変焦点は焦点調節の筋肉をつかうなど眼球に 負担がかかって眼圧があがったりして良くないばかりでなく、保険がつかえないので高価だ。そして焦点は遠視とした。本を読んだりパソコンをみつためには老 眼鏡を使えばよい。

手術前日から抗生点眼薬クラビットを1日3回点眼して、手術室に向かう。ここで更に沢山の点眼薬をつかい、麻酔の点眼薬も使う。念のため、生理食塩水の点滴も開始する。万一のときのための準備だという。

私の目の手術は水晶体嚢をブリリアント・ブルーGという青色の染料で染めて行った。水晶体嚢をまちがって破らないために染めるのだそうだが、厚生省の認可薬でないからと治験使用の同意書にサインさせられた。

手術台に仰向けに寝て眼の周辺を消毒する。そして顔に左眼だけ穴の開いた布を掛けられた。手術するほうの目には透明な膜を貼り付け、瞼が閉じないように、 また眼球が動かないように固定された。これで一安心。目をどうやって動かさないでいられるのか悩んでいたのだ。水を流して眼球を洗う。顕微鏡が降りてき て、その強 い光を見つめるように言われた。強い光は暗転したが、これは脳が反転させて理解したのであろう。もう我が左目は自由を失い単なる物体である。目じり側から 麻酔薬を注射されるがもう痛みは感じない。顕微鏡下で横から3mm程度を切開し、水晶体を超音波で乳化して吸引する音(超音波乳化吸引療法)が聞こえた。 そして水晶体嚢内に眼内レンズをいれておしまい。切開部を縫合することもない。ガーゼを絆創膏で固定して終わり。眼帯をして支払いをすませ、点眼薬と飲み 薬をもらって病院を出る。一晩近くのホテルで一泊。翌日に病院で検査をう けて成功と知る。術後、視界が青色だったのでまだ染料がとれていないのかと驚いたが、これが本来の自然光であると教えてもらった。いままでセピア色の サングラスをかけていたわけである。

術後3日間、抗生薬メイアクトMSを日に3度服用、また抗生点眼薬クラビット、炎症やアレルギー症状を抑えるサンペタゾン、炎症を抑えるジクロードを5分 間隔で日に3度、2−3ヶ月継続する。洗顔、洗髪はできない。洗髪はヘアサロン風に台の上に仰向けに寝て、顔面に水がかからないようにゴーグルして行う。風呂は腰湯程度で顔に水がかからない ようにゴーグルをして入る。このように術後2週間は感染防止のため洗顔、洗髪出来ないのがつらい。清浄綿で眼球に圧力がかからないように拭う。

1週間後に右目も全く同じ手順を繰り返した。術後検査で左目視力0.8、右目視力1.0を回復したことが判明。眼鏡補正で両眼とも視力1.2可能という。

先に白内障手術した友人から「レンズの透明度が増した分太陽光による網膜のダメージが大きくなる」と警告された。しかし担当医に聞くと、今時の眼 内レンズは全てUVカットだからその心配はないという。それでも透明なUVカット膜をつけたダテ眼鏡とかPC用の青色カット眼鏡を用心のためにつかうのは いいだろうという。いずれにせよ遠視用固定焦点レンズにしたので外出は眼鏡なしでよい。色つきは瞳孔が開いてしまい、かえって紫外線が眼球に入ってしま う。

右目手術後1週間目はもよりの眼科医で異常なしと診断してもらう。

左目手術してから丁度1ヶ月目に執刀医の診察を受け、左目視力1.0、右目視力1.2となったことを確認。もう傷は治癒したといて日に3回の点眼はやめ日 に2回の点眼薬ブロナック点眼薬に切り替わった。これをあと2月程継続せよとのことで、信濃町に来院する必要なしと無罪放免。

Rev. July 16, 2014


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