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1405

上杉謙信の軍資金
2013/10/04

上杉謙信は天下取りを意識して隣国、および関東を転戦した。その時期は越後が雪に閉ざされる冬季間であった。ではその軍資金は米かと考えるのが一般であるが新潟が米の産地になるのは江戸時代以降で当時は沼や低湿地帯であった。ではなにがという疑問にたいしては青苧(あおそ)を原料とする越後上布にかける舟道前という税がその主要軍資金であったという。

青苧は、山野、特に人家近くに生えるイラクサ科の多年草。小千谷縮(おぢやちぢみ)など、高級織物の糸として、武士の裃(かみしも)や富裕階級の単衣などに使われていた。一説では、紅花より高値で取引されていた事もあるという。しかし、明治以降は養蚕が盛んになり、青苧栽培は衰退。自生した青苧はあるものの、雑草扱いされ、今日に至っている。

越後上布は晴天の日に積もった雪の上に数日さらすと紫外線と発生するオゾンで漂白され美しい白色になる。

NHK

Rev. January 8, 2014

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