メモ
シリアル番号 |
表題 |
日付 |
1394
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漢字のもつ裏の意味
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2013/06/07
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「民」の字源は『針で目をつぶされた奴隷』。「民」の最後の一画の斜めの線は、太古の象形文字で描かれた『ひとみを突く針』の名残である。
『貝と羊の中国人』加藤徹著 新潮新書
14億の中華人民共和国の人民たちも、高い代償を払って奴隷状態から脱出しなければ、毛沢東と共に流した血と汗と涙、何より大躍進、文革で餓死した一千万人が浮かばれない。
表音文字の欧米語では「slave」が「citizen」になることはないが、表意文字では、同じ言葉の意味が時代と共に変化する。良くある例とし宮廷女
官の「女房」
が挙げられる。この『民』は現在、人民、国民、民間の『民』としての意味で使われているが、発生当時の原義は『奴隷』と言う事。現在でも暗喩として、その
ニュアンスは残っている。官、民の対語を考えると、官=士大夫→共産党官僚、民=奴隷→庶民、と言う二重構造が現在でも生きているのでは?
同書には、
『県』の字源は『首』を上下さかさまにした形で、原義は『切断した首を逆さま
につりさげる』。つりさげるの『懸』も同系とあり、広大な中国領土と人口を抱え、国境、県境、群境には太古の風景として、そんな事もあり得たのではないか?
と田中利一が書いてきた
文字上では欧米語では「slave」が「citizen」になることはありえないが、多分カエサルだったと思う。奴隷も25年間ローマ正規兵としてはたら
けば市民権を与えられたと記憶している。それにローマ市民はギリシア奴隷に学問を教わったように記憶している。ここらへんが『ひとみを突く針』の東と西の
違いか。