メモ
シリアル番号 |
表題 |
日付 |
1364
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SJS, TEN
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2012/11/20
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SJS: Stevens-Johnson
Syndrome スティーブンス・ジョンソン症候群 風邪薬に含まれる熱さまし、などをきっかけに生じる皮膚がアタックされるアレルギー、高熱とともに
口唇、口腔、眼結膜、外陰部に高度の発赤、びらん、出血などの粘膜病変が、さらに全身の皮膚に紅斑、水疱、びらんが認められる重篤な全身性疾患である。そ
の多くは薬剤が原因で発症する最重症型薬疹の一つ。失明や命の危険性もある。副腎皮質ホルモンで治療する
TEN: Toxic Epidermal
Necrolysis 中毒性表皮壊死症 ほぼ全身に及ぶ広範囲な紅斑、水疱、表皮剥離、びらんをきたし、表皮細胞の全層性壊死性変化を本態とする最重症
型薬疹である。原因はほぼ薬剤が原因とされ、SJSから移行してTENに至ることもある。
医薬品によるSJS、TENに対しては、発熱や発疹等の初期症状を認めた場合、原因と推定される医薬品の投与を直ちに中止することが最も重要で最良の治療
法である。しかし、投与を中止してもSJS、TENへと重症化する場合があるので注意が必要である。一般にSJS、TENが発症した場合、副腎皮質ホルモ
ン剤の全身
投与、あるいは血漿交換療法、ビタミン類の投与、更に二次感染予防の目的で抗生物質製剤投与が行われ、皮膚面に対しては外用抗生物質製剤、外用副腎皮質ホ
ルモン製剤が用いられている。
-NHK