メモ
  
    
      | シリアル番号 | 表題 | 日付 | 
    
      | 1359 | 暇と退屈の倫理学 
 | 2012/10/05 
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哲学者国分功一郎の著書の題名。
人間は普段、退屈と気晴らしが入り混じった日常を生きている。時折、そこに何らかが不法侵入してくるとにそういう時にものを考え始める。その状態は動物に似ている。気晴らしの享受を「人間的」、ものを考え始めることを「動物になること」と呼ぶ。
この「動物になった」のがスタンダールの「赤と黒」の主人公ジュリアン・ソレルではなかろうか?そして気晴らしの享受をしているのが、王政復古時代の貴族
と聖職者というところか?なかんずくレナール夫人、侯爵家令嬢のマチルドなどが退屈と気晴らしが入り混じった日常を生きている人間ということになる?