メモ
シリアル番号 |
表題 |
日付 |
1350
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GIA
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2012/07/26
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後氷期回復(GIA, Glacial Isostatic
Adjustment)の略。氷河性アイソスタシーとも呼ばれる。氷床消失に伴う地殻の粘性応答のこと。GIAはマントル物質の流れによる質量の実質的な
増加を伴うため全球的重力測定で重力増加が観測される。かつて巨大な氷床に覆われていたスカンジナビア半島では、現在数ミリメートル単位で隆起が続いてい
る。南極の氷床が溶解して海面上昇したときもGIAが観測される。
一般に地殻の造構的な隆起は極めてゆっくりであり、アイソスタシーを大きく乱さず(フリーエア重力異常の変化を伴わず)進行する。たとえばヒマラヤの隆起は年間数mmで、過去の氷床の消失に対するGIAに比べ2桁長い。
アイソスタシーとは地殻の荷重と地殻に働く浮力がつりあっているとする説。地殻均衡(説)ともいう。海面上昇もGIAに影響する。