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1347

アプリオリな認識
2012/07/04

アプリオリな認識:その正当化のためいかなる経験をも引き合いに出す必要がない認識(確実性・必然性を伴う)

アポステリオリな認識:その正当化のために何らかの経験に依拠する認識 (ヒューム)

カントは純粋理性批判で人間理性のうちにアプリオリな認識能力が備わっているとしたが、そのアプリオリな原理はなにかという問題を扱う。しかし言葉の定義をしているだけで、ないをいっているのかわからないとことがある。

動物学者のコンラートローレンツは「現代生物学の立場から見たカントのアプリオリ論」という論文を書いている。

地球上に、ある期間在らえた生物が認知する外界はすべて、実在の外界の一面を正しく反 映し、写し取った認知世界である。そうでなければ、オオカミもアマガエルも、実在の世界のなかで代々、生き続けることはできなかったであろう。ただし、そ れぞれの動物種が生存する環境によって、写し取る部分ややり方(光の波長、音、におい、脳内処理法)は異なっている。

人間も含め、それぞれの種の脳にはくせがある。たとえな人間の女は男より得意なものは「図形や物の配置」、「言語」、「四則演算」、「手先作業の器用 さ」、「表情や心理の読み取り」がある。男が女よりすぐれているものは「長距離のルートの把握」、「物体の回転や移動などの空間的把握」、「標的に物を当 てる能力」などである。これはすべてサバンナでの進化で獲得した能力である。



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