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1326

浅間山」噴火と八ツ場ダム
2011/12/25

東京都文京区の鳥居厚一氏が朝日の声欄に投書して八ツ場ダム建設のリクスについて警告している。

「1783年の浅間山の大噴火では土石流が現嬬恋村を埋没させ吾妻川に流入した泥流は波高50mを越え時速70kmで長野原に押し寄せ下流も含め 1,500名が犠牲になっている。ダムサイトの湖岸は24,000年前の大噴火の堆積物で構成されているため、ダム本体の決壊の可能性は否定できない」と いうのだ。私は浅 間山の山頂に立ち、折に触れ、嬬恋村、吾妻川、利根川の境村に足を運び、つぶさにその痕跡を見て回ったことがある。このときの死者は利根 川の境村にまで流れ着いたと地元の古老が語っている。もしダムが決壊するとすれば被害は天明の災害の何倍もとなるだろう。

原子力村が形成されるメカニズムは東大の原子力工学科の同期が役人として中央官庁の課長になると同時に教授となる。この裏の友人関係が協力しあって政府と 学会にパワーを振るう仕組みが存在する。こうして原子力村が形成され、要素の故障確率を想定し、これをフォールトツリーに従いブール代数で合成するという 確率的リスク分析(PRA)を確率的安全分析PSAと言い換え、信頼性を安全性と混同させた意味のないロジックを標榜して安全神話を構築し、対策も講ぜ ず、大きな損害を福島県にもたらした。始末の悪いことに原子力村は中心が米国にあるグローバルなシンジケートなのだ。

同じように東大土木工学科の教授と建設省の技官集団は表裏一体で国の土木工事を私物化している。だから鳥居厚一氏が指摘するような危惧は故意に無視され て、あるいは不勉強で知らず、国家財政が危機に瀕していようとも、京大工卒建設省OBの前田武志建設大臣に奉り、八ツ場ダム建設を強行しようとしている。 時のドゼウ首相は役人におんぶにだっこで言いなりだ。これも東大工学部を中心とする共同利益を追求する集団が国家財政を私物化している証拠である。八ツ場 ダ ム建設が彼らの悪行の記念碑とならなければよいがと祈るばかりだ。そもそも造山帯にぞくする日本列島ではダムはすぐ土砂に埋まり、只の人工滝に成り果て る。東電の北アルプスの揚水ダムなどダンプカーで土砂を運び出している。そもそも日本にダムはほとんど無意味なもので賽の河原に小石を積む業に他ならない ことを悟べきなのだ。でもそれを認めてしまえば東大土木工学科卒業生 の職場がなくなってしまうのだ。

同じように世界の気象学者は結託して自分たちの研究費を勝ち取るために二酸化炭素温暖化仮説を利用して、意味のない恐怖心を世界に振りまいている。

日本の経済学者達は世界の主流経済学の亜流でしかないが、世界を見回してもバブル現象や経済恐慌など非線形な世界を理解する力もなく、しばしば世界が恐慌 に陥ることを予言も防止もできず、ただ事後解説するだけの無能な集団であることが判明している。彼らはこのような非線形の世界を計算できる手法(物理経済 学)が存在する ことも無視し、ただひたすら、失われた栄光の残照に浸っているだけだ。こうして世界中の人間は彼らの意味のないご宣託に従って被害者となっている。

このように米国を含め、日本国家は一部エリートに乗っ取られ、民主的に選ばれた政治家は力不足でかれらエリートにいいようようにあしらわれている。日本で は消費税 を10%にすれば解決するようなことを喧伝しているが、それはウソで実は焼石に水とはすでにわかっていることなのだ。いずれ数年のうちに国民の貯蓄は枯渇 し、国債に買い手はつかず、日本の国家財政は 破たんし、スーパーインフレに突入して人民はよう やく彼らパワーエリートを信頼し、これに依存していた愚を悟るだろう。

パワーエリートに乗っ取られた日本を救う手立てはある。それは首相公選と原発是非の国民投票による直接民主主義の導入だ。



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