メモ

シリアル番号 表題 日付

1321

トゥールビョン
2011/12/05

機械式時計は、部品精度(主に重さのバランス)の限界により重力の影響を受け、具体的には12時を上にしたときと6時を上にしたときで時を刻む速度が異な る等、置き方によって狂いが出る。このような、時計の置き方による精度の狂いを「姿勢差」と呼ぶ。

1801年6月26日にブレゲが姿勢差を解消するトゥールビヨンの特許を取得している。トゥールビヨンは、4番車の上にガンギ車とアンクル、テンプ一式を 取り付け、脱進器全体が回転(通常1分間に1回転)することにより、垂直方向の姿勢差を分散(平均化)させてこの問題を解決するものである。

この機構は部品の点数が多い、各部品を極めて軽くかつ高精度に作らなければならない、微妙な調整が必要で組み立てに高度な技術を要求される、1本製作する のに長い時間がかかるなどの理由で価格は高額になる。そのため「機械式時計の最高峰」などという文言で表されることもある。


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