メモ

シリアル番号 表題 日付

1316

Broken Arrow

2011/07/23

核兵器の紛失事故を意味するアメリカ軍のコード。

戦略哨戒任務についた戦略爆撃機が滞空中に発生させる事が多かったため戦略哨戒は徐々に縮小され、核武装は弾道ミサイルや戦略潜水艦に置換されていった。1950-1980間に32件発生

主な事例

1950年、アメリカのアラスカ州。Mk.4ウラニウム型原子爆弾を搭載して飛行中のB-36?が墜落。機体ごと海中に没したと思われていた原爆が1953年にカナダで発見され、起爆しなかった原爆は回収された。

1957年、アメリカのニューメキシコ州。飛行中のB-36?に搭載されていたMk.17水素爆弾が落下。起爆せず、後に回収される。

1965年、横須賀基地に帰港途上の米空母タイコンデロガは沖永良部島東方300kmの海上航行中甲板から水爆を搭載した「スカイホーク1号機」を乗員ともども海中に落下。回収不能。2日後に横須賀入港。1988年にニューズウィークが暴露し国会で核持込に関する質問がでる。

1966年、スペイン地中海沿岸のパロマレス。B28R水素爆弾4基を搭載したB-52が空中給油中にKC-135Aと衝突、海中に墜落した。水爆のうち2基は地上で飛散して2.2ha放射能汚染を引き起こし汚染土壌4810個のドラム缶に改修して米国に持ち出すも都市化にともない深くほるとプルトニウム汚染物質がでて使用できない土地が残った。1基は海中から回収された。残る1基は行方不明(海中に没したと見られる)。デンマーク人従業員多数がガンで死亡するも、デンマーク政府は公式に認めず被害者に31億円の見舞金を支払って黙らせた。時の首相が米国に出した秘密文書ハンセン書簡が見つかりスキャンダルとなった

1968年、デンマーク自治領グリーンランドのチューレ空軍基地上空。B28FI水素爆弾4基を搭載してアラート任務に就いていたアメリカ空軍のB-52の機内で火災が発生。機体はチューレ基地西方の氷上に墜落し大破炎上、これにより水爆に搭載された爆縮用通常火薬が起爆。核爆発には至らなかったものの放射性物質が飛散、炎で溶けた氷と混じり合って大規模な放射能汚染を引き起こした。なお、2009年1月時点でも1基の水爆が未発見。跡形もなく爆散して海水に混じり凍ったものと推定される。

BS NHK


トップ ページヘ