メモ

シリアル番号 表題 日付

1225

風船爆弾

2008/12/21

和紙、コンニャク糊、柿渋は風船爆弾に使われた技術。6万発打ち上げて600発が米国に届き、6人が死んだ。米国は必死に分析したが接着剤は解明することができなかった。なぜならコンニャクは米国で栽培されていなかったからである。

コンニャクといっても石灰で固める前の多糖類高分子で作った糊。コンニャク芋は里芋科の植物でその球根は96-97%が水分からなり、水分を除くと主成分はグルコマンナンである。グルコマンナンはグルコースとマンノースが2:3-1:2の比率で重合した多糖類の一種でコンニャクマンナンとも呼ばれる。球茎を粉砕した荒粉とマンナンを精製した精粉に分かれ、コンニャク製造の際は双方を混合して用いる)にして水とともにこねたあと石灰乳(石灰(ここでは消石灰のもの)を少量の水で懸濁したもの。水酸化カルシウム水溶液)を混ぜて煮沸して固める。

コンニャク球茎を煮溶かして和紙に塗り付けると防水性・気密性を発揮することから防水加工用の素材として盛んに利用された。元々は和傘などで「コンニャク糊」として利用されていたものの応用。

柿渋は未熟な渋柿の果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵させたもの。柿タンニンを多量に含み、また発酵によって生じた酢酸や酪酸の臭気を有する赤褐色半透明の液である。防腐と、強度を増すために古くから用いられてきた。紙に塗って乾燥させると硬く頑丈になるため、かつてはうちわや傘の材料、染色の型紙として用いられた。


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