シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1224 |
ハイエク=ケインズ論争 |
2008/12/17 |
フリードリッヒ・A・ハイエクは自由主義的経済政策
J・M・ケインズは政府によつ裁量的経済政策
それぞれを代表する二人が1930年代の大恐慌のとき行った論争。
ケインズは財政出動
ハイエクは不況が発生する原因は誤った投資と過剰消費、過少貯蓄にあるとする。したがって財政政策や金融政策などの裁量的政策では不十分で生産構造の是正と労働の再配置をしないかぎりなおらないとする。労働の再配置は痛みを伴う。
この見方は日本のデフレに当てはまる。日本がデフレから脱出できたのは米国の好景気に支えられていただけだ。生産構造や投資構造の改革はまだ道半ばである。
ハイエクの考え方はフリードマンに受け継がれている。
明治学院大学経済学部教授高橋青天 週刊エコノミスト2008/12/2