シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1211 |
弥生時代 |
2008/09/03 |
考古学の弥生時代の名は明治時代に現在の東大の理学系研究棟のある浅野キャンパスのある本郷区向ヶ丘弥生町で土器が見つかったことに発する。
弥生町は場所は水戸藩の中屋敷があったところで、明治の半ばに浅野家がここに移転した時、元水戸徳川家から記念にと石碑を送られた。
この石碑に水戸藩の第9代藩主徳川斉昭(NHKドラマ篤姫にでてくるご老公)が1828年の「夜余秘」=弥生=3月に花見をしたと記録されている。ここから弥生町という町名がつけられたという。
石碑は浅野キャンパスに現存する。
弥生町で出土した一群の土器は、現在の土器編年上では古墳時代前期に属するとの説が有力になりつつある。
また弥生時代の特徴である水稲である温帯ジャポニカは縄文晩期には導入されていたことが判明しつつあり、さらに近年の放射性炭素年代測定により弥生時代の始まりが少なくとも紀元前10世紀まで遡る可能性が出てきている。
朝日記事