シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1164 |
東アジア150年の歴史の10大事件 |
2007/10/29 |
日中歴史共同研究の日本側座長北岡伸一東大教授が選んだ10大事件
出来事 | 意味と影響 | |
1 | アヘン戦争 | 東アジアが西洋近代に対し非常に脆弱であることが判明 |
2 | 明治維新 | 東アジアの伝統社会が、外圧に反応するだけでなく、自ら内発的な契機を発展させることによって、近代国家を作った |
3 | 日露戦争 | 西洋文明を身につけた非西洋国家が、西洋列強に勝利できることを示し、非抑圧国家に大きな衝撃を与えた。日本は韓国を併合し植民地大国となった |
4 | 日中戦争 | 日本の大陸での膨張と中国ナショナリズムの衝突。中国沿岸部における資本主義の発展を破壊し、共産革命に導いた |
5 | 太平洋戦争と原爆投下 | 後発帝国の英米との衝突、意図せざる欧米列強の後退と植民地の独立。原爆は戦争のありかたを決定的に変えた |
6 | 朝鮮戦争 | これなくして日中国交回復と講和は違った形となったはず |
7 | 日本の戦後復興・高度成長 | 自由貿易体制の下で経済大国となった |
8 | ベトナム戦争 | ドミノ理論が間違っていたことを証明 |
9 | 東アジア諸国の経済発展と民主化 | 中産階級の台頭と民主化 |
10 | 中国の改革・開放 | 改革・開放なくして中国の発展はなかった |
ここから浮かび上がるテーマはナショナリズムと社会主義が経済発展の原動力であった。しかし社会主義の問題点がでて克服された。今後はナショナリズムの克服が課題。
グリーンウッド氏の世代は4-10番の出来事を目撃した。
オーストラリア国立大教授テッサ・モーリス・スズキが選んだ10大事件
出来事 | 意味と影響 | |
1 | アヘン戦争 | 中華秩序が崩壊、国民国家秩序に変る転換期 |
2 | 第1次朝鮮戦争(1894-1905) | 日清・日露戦争は国民国家となった日本と中国が朝鮮半島をどうするかという戦い |
3 | 東アジア革命(1917-19) | ロシア革命が共産主義をアジアにもたらし、ベルサイユ条約の影響がアジアにも波及し、日本が漁夫の利を得た |
4 | 満州事変 | これがため、日中戦争や太平洋戦争が不可避となった |
5 | 原爆投下 | 冷戦の始まり |
6 | 東北アジア占領(1945-72?) | 日本本土では占領による民主化、沖縄や韓国では抑圧化が強まり、沖縄には軍事基地がまだ残る |
7 | 中国革命(1927-49) | 中国内部に一時的に経済的な平等が実現した。皮肉にも中国の資本主義的発展はこの平等の基盤の上に築かれた |
8 | 第2次朝鮮戦争(1950-53) | 特需以上の影響があったのでは? |
9 | 東北アジアパワー・バランスの変化=中ソ対立、日米癒着(1959-60) | 日本はアメリカから独立をせず、安保を改定して逆に進み中国と断絶した。中国はソ連から離れて第3の大国となった |
10 | 中国の「経済奇蹟」(1980-) | 日本は文化、意識のレベルでどう対応するか? |
朝日新聞特集記事
Rev. February 26, 2008