シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1143 |
メタン・フェタミン |
2007/07/15 |
メタン・フェタミン(methamphetamine or 1-phenyl-2-methylaminopropane)は日本では俗にヒロポンといわれる麻薬である。北朝鮮から密輸される麻薬もこれという。容易に合成できるというので調べてみた。
メタン・フェタミンはエフェドリンにヨウ化水素酸を反応させるかエフェドリンを、金属触媒を使って水素ガス加圧下で還元すると生成するという。日本で一般に咳止めとして含まれているのはメチルエフェドリンであり、メタンフェタミンの原料にはならないという。
米国ではエフェドリンの立体異性体(stereo isomer)であるプソイドエフェドリン(pseudoephedrine)を含む『スダフェド』(Sudafed)や『ナイキル』(Nyquil)などの風邪薬が市販されていて密造麻薬製造防止のため、多量に販売しないように量的販売を規制しようとしているという。
日本の厚生省は鼻水・鼻つまり止め薬に含有される塩酸フェニルプロパノールアミンによる脳出血防止、または心筋梗塞防止のため、代替薬剤としてプソイドエフェドリン(PSE)を使うように指示している。しかし量的規制はまだない。
手持ちの家庭常備薬の成分をチェックすると塩酸プソイドエフェドリンが主成分であった。塩酸プソイドエフェドリンそれ自体も弱いながら麻薬作用を持っているため、若者がこれを服用しているとも聞いている。ウーム!?