シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1123 |
青色花の色発現のメカニズムー金属錯体説 |
2007/06/05 |
花の色のなかで最も複雑な機構で発色するのが青色である。ツユクサ、アジサイ、ヤグルマギクについてその機構は解明されている。発現にはコピグメント(補助色素)と金属が関与している。金属はツユクサではマグネシウム、アジサイではアルミニウム、ヤグルマギクではカルシウムと鉄とマグネシウムである。
ツユクサの色素コンメリニンでは2個のマグネシウム中心に6分子のアントシアニン(赤色)と6分子のフラボノン(淡黄色)が配位されている。
ヤグルマギクの色素プロトシアニンはカルシウム、鉄、マグネシウムそれぞれ1個が一列になって構成する車軸の廻りに12分子のアントシアニン、12分子のフラボノンが配位されている。
花の色がpHで変化するという説は誤り