シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1112 |
叶山 |
2007/04/08 |
威圧的に秩父の町を見下ろしているセメント工場の煙突に三菱と大書てるのは秩父セメントと三菱鉱業が合併して、三菱マテリアルになったため。武甲山の東側は三菱が掘って横瀬工場にベルトコンベヤで運び込んでいる。
これに対し、秩父の町の北側、19番札所近くにある秩父太平洋セメント工場は武甲山の西側にある三輪採掘所で掘った石灰石を秩父鉄道で運んでいた。しかし石灰石をほぼ掘りつくしてしまったため、今では30kmの長さの地下トンネルに設置したベルトコンベヤで群馬県の叶山(かなやま)から石灰石を運んでいる。国土地理院の地図を見ると100名山の両神山(1723m)の北にある二子山(1166m)の西北にあるがその石灰石の採掘場のようである。
空撮の写真を見ると叶山の頂上が平に削り取られ純白に輝いている。ベルトコンベヤは31番観音院のある観音山(698m)の真下を通って小鹿野の北にある丘陵の下を真っ直ぐに通じている。小鹿野の北側で少し雁行し、再びトンネルに入り、荒川を橋で渡って秩父太平洋セメント工場に通じている。
ー秩父巡礼予備調査行時にタクシー運転手から聞く。