シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1093 |
BCG注射でアレルギー治療 |
2006/12/29 |
アレルギーの起きる仕組みは
アレルゲン→マクロファージの捕食→T細胞→B細胞→IgE抗体を放出→マスト細胞→ヒスタミン放出→アレルギー発症
である。
結核治療のワクチンBCGがアレルギーの治療に使えるかもしれないと理研化学研究所の免疫アレルギー科学総合センターの谷口克(まさる)センター長のグループが明らかにした。
過去の疫学調査でBCGで結核菌への抗体ができたツベルクリン陽性者は陰性の人に比べぜんそくの発生率が1/4と分かっていたが理由がわからなかった。
谷口らがBCGを注射したマウスで調べると体内に進入した細菌を攻撃するリンパ球の一種、「ナチュラルキラーT細胞」(NKT細胞)が活性化されていた。NKT細胞はアレルギー反応を生じるIgE抗体を作る別のリンパ球を殺すことでIgE抗体が増えることを防いでいることがわかった。人にBCGを注射しても同じ結果が得られたという。
アレルギー患者の増加は衛生状態の改善が一因という説を裏つけるものである。
2006/12/19朝日
BCGもアレルギーの減感作療法に使えることを示唆している。千葉大医学部の岡本孝教授が花粉症での効果を研究中。
2006/12/17朝日