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シリアル番号 表題 日付

1045

爪水虫のパルス療法

2006/06/12

爪水虫の正式名は爪白癬といい真菌(かび)の感染症である。真菌は爪のケラチンというたんぱく質が大好物。

感染した爪を削り取り、苛性カリ溶液で処理して顕微鏡で観察し、白癬菌が見つかり、血液検査で肝機能と腎機能に異常がなければ抗真菌剤50mg入りイトリゾールカプセル を4個毎日2回(有効成分:イトラコナゾール、ヤンセンファーマ製)内服で治療する。1週間内服、服用直後の肝機能、腎機能検査、3週間休みを3回くり返す。治癒率80%という。

ただ健康保険が使えないのか、パルス療法は薬代が3万円プラスかかる。半年連続服用は2万円で済む。

イトラコナゾールは、大量に投与すると、血液中のたんぱくに結合しないぶんは、爪や角層に運ばれて長くとどまることから、服用を終了したあとにも効果が持続する。パルス療法はその特性を利用した治療法という。副作用として むかつき、腹痛、食欲不振、消化不良などの胃腸症状や、発疹、光線過敏症などの皮膚の過敏症状、ときにうっ血性心不全、肺水腫などを起こすことがある。また併用禁忌薬剤があるので注意が必要。

同時にアリルアミン系抗真菌剤レシミールクリーム(有効成分:塩酸テルビナフィン、ノバルティスファーマ製)を外用薬として併用する。 これがアレルギー反応を引き起こすときは抗真菌剤ゼフナートクリーム(有効成分:リラナフタート、鳥居薬品)に変える。


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