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1019

セマンティック・ウェブ Semantic Web

2006/01/10

W3Cをリードするサー・ティム・バーナース=リーがセマンティック・ウエブのためのメタデータ記載仕様を開発している。

Webサイトの属性を、HTMLに現在あるMETAより拡大しコンピュータが扱いやすい形でメタデータを提供するための仕組というもの。

Blogの流行によって使われるようになってきたRSS (RDF Site Summary)は、このセマンティックWebのコンセプトに因っている。

例えば

<rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/" xmlns:admin="http://webns.net/mvcb/" xmlns:cc="http://web.resource.org/cc/" xmlns="http://purl.org/rss/1.0/">

ここでResource Description Framework (RDF)とは a variety of applications using XML for syntaxと URIs for namingを統合するもの。

果たしてメタデータの共通化、すなわちセマンティクス(意味)の標準化など可能なのだろうか?という疑問やかっての人工知能の開発のようなものではという疑問を呈している。

解釈が一意に定まるような意味体系で満たされており、厳格に標準化され自動化されたコミュニティは、すでに人間性を失っている。いわば、セマンティクスの標準化というものは「表現の墓場」である。クリエイティブという単語の正反対に位置する、左脳的な世界なのであるといってもよい。

注文書や請求書といった大量のペーパーに記載されたセマンティクスの解釈に人間の脳を使っているというビジネス世界の果てしない無駄を解決するための標準化が先行しているし、先にセマンティクスの標準化と実装が成功するのもこちらだろう。こういった左脳的な無駄をまず撲滅し、それから段階的に右脳的なものの標準化に「適切な度合いで」取り組む方が社会的意義が大きいのでサー・ティム・バーナース=リーの方向は程ほどにと江島健太郎氏は語る。

とはいえ、gooのようなポータルサイトはgoo RSSリーダーを用意しているし、2006年秋発売予定のマイクロソフトの新OS「ウィンドウズ・ビスタ」はウェブブラウザーやメールソフトにRSSリーダーを内臓予定という。

Rev. January 21, 2006


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