メモ

シリアル番号 表題 日付

164

塩硝

95/6/11

●慶長10年(1605年)越中(富山県)五箇山(ごかやま)地方秘伝の小便発酵による硝酸カリウム製造法

●尿素を硝酸菌にて脱炭酸してアンモニアを生成させる。

●酸化菌にてアンモニアを酸化窒素経由過酸化窒素(硝酸)としこれに草木灰のカリウムを加えて硝酸カリウムとし火薬の原料とした。

●詳細

ー6月頃家のいろりの床下に深さ1間、横幅2間、奥行き1間の穴を掘

ー中に稗殻を敷き詰め、その上に良質の山林腐植土に蚕糞や鶏糞を混ぜたものを堆積する。

ーさらに蕎麦殻、ヨモギの葉や茎、麻の葉などを干したものを一面に敷き詰める。ー最後に人間の小便を多量にかけ、土をかぶせる。

ーそのまま、5ー6年間発酵させる。いろりの熱が発酵をたすける。

ー発酵物を掘り起こし、大きなおけに入れて水を加え、一昼夜浸透させる

ー浸透液を濾し、煮詰め、草木灰を加え再び濾す。ー濾し汁をさらに煮詰め最後に木綿に浸してから自然乾燥して得られるものが塩硝である。

ーこれを五箇山の農家は加賀藩に上納していた。


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