シリアル番号 | 表題 | 日付 |
090 |
現代の指導者の条件-2 |
93/5/4 |
福沢論吉の文明論の概論
●私徳:貞実、潔白、謙遜、律儀など心の内にあるはたらき
●公徳:羞恥、公平、正中、勇強など人間の交際上にみえるはたらき。ある決断をし、その結果にたいする責任をとる勇気。
●私智:工夫の小智、数学ができ英語が話せるなどの能力。定型的な事態を処理する能力。
●公智:聰明の大智、物事の是非軽重を判断する能力。既存の規則や手続きでは処理できない「新しい事態」の処理ができる能力。
猪木武徳は続ける。
●私智や学術上の才能だけの所有者は、その時々の支配的価値に左右されやすい。
●学問的能力は価値中立的能力を要求されているが、その知的能力自体が私的報酬を直接生みだすために、その力を公的利益への奉仕にむけようとはしないため金銭や政治権力に」取り込まれてしまう危険性をもつ。